霊友会釈迦殿|バウムクーヘンではなくミルフィーユ~建築徘徊87

建築徘徊
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長らく首都圏に住みながら、登頂の経験がなかった東京タワー。

展望台から下界を覗いたら、見えるじゃあ~りませんか足元に。

その存在は知っていながら、長らく訪問の機会がなかった場所。

都心の一等地にありながら、近寄り難い雰囲気を醸す巨大施設。

千載一遇のチャ~ンス!
意を決して足を延ばすことにします。

KEYWORDS

仏教、大仏、螺髪、ブッダ、インナートリップ、モチーフ、大屋根、天井、竹中工務店

訪問記

芝増上寺の三解脱門。

某コネで特別公開に先立って見学の機会を得ます。

釈迦三尊像と十六羅漢像の凄い迫力に圧倒された後は雨の中を東京タワーへ。

展望台から見えますねぇ。
宇宙船かモビルアーマーのような巨大な屋根が。

せっかく近くまで来たからには、個性豊かな建築群を縫って着陸地点に向かうとしましょう。


麻布台ヒルズ(建設中)と東京タワーとノアビル

到着。
なんじゃこりゃあ!

噂によると半世紀前の1975年にこの地に着陸して以来ずっと動いていないらしい。


覆いかぶさってきそうな圧倒的威圧感。怖いよぅ。

恐る恐る近づいてそ~っと眺めるうちに、その異様な形態のモチーフが気になってきます。

ダイオウグソクムシ?
いやコイツが話題になったのは21世紀。

ダンゴムシ?
確かにこの屋根も触れたら丸まりそう。

アルマジロ?
メカメカした感じがよく似ているかも。

免震ゴム?
アカン、前職の手癖が出てしまったわ。

バウムクーヘン?
カットした断面の形状がそっくりかも。


正解は分からぬまま、静まり返った内部に潜入。

なんじゃこりゃあ!

いやマジで宇宙船の内部の如きかっこヨさ。


先鋭的かつ未来的な天井を眺めるうちに、その異様な形態のモチーフが気になってきます。

大仏様の螺髪?
こちらは自信があります。きっと正解。


東大寺 盧舎那仏

なんせ本施設は仏教系宗教団体の「釈尊との心の会話を交わす場」として建てられたもの。

お釈迦様の知恵や徳の高さを表わす象徴に近づくことのできるありがたい場所ってな訳です。

さて、人っ子一人いない静寂に気まずさを感じて早々に退散することに。

最後に巨大なホールを振り返って気付きます。

大屋根モチーフの正解が貼り出してありました。

インナートリップ。なんだミルフィーユかよ。


設計は意外にも竹中工務店。

知る人ぞ知る地味なゼネコンで、世間の認識はせいぜい「東京タワーを建てた会社」程度かと。

あれ? さっき登ったな・・・

一般論として、組織設計事務所やゼネコンは無難でまとまりのある建物を得意とします。

だって大企業のサラリーマンが設計するんだもの。

ブッ飛んだ建物をご希望なら、ブッ飛んだ感性が自慢の有名建築家の方が相応しい。

そんなこたぁ建築主も先刻承知のはず。

半世紀も前のこととはいえ、このはっちゃけた建物の設計を巡って一体何があったのでしょう?

運よく?本建物の担当となった設計者はさぞかし楽しかったでしょうねぇ。

竹中さんが誇る「16人の建築家」の中にはいないようですが、ご存命ならお話を伺ってみたい。

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基本情報

霊友会釈迦殿
設計:竹中工務店
竣工:1975年
場所:東京都港区
訪問:2022年9月

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