ことばは生き物、変化していくのが当たり前。
確かにそうかもしれません。
しか~し!
日本語大好きを自認する私、単なる老害と言われようとも気になるものは気になる。
違和感を拭えない、聞くとゾワッと悪寒が走る変な奇妙な日本語をあげつらい、断罪します。
建築用語、犬走り、キャットウォーク、カタカナ語、和製英語、ドッグパーク、部分集合
ドッグラン
我が家のアイドル黒柴なのちゃんを伴いグランピングに出掛けたときのこと。
数あるテントの中から限定1サイトの専用ドッグラン付きタイプを奢ります。
生まれて9ヵ月この方、屋外では常にリードに繋がれて不自由を強いられる愛娘を慮っての粋な計らい。
そんな親心を知ってか知らずか、なのちゃんは全く走ってくれません orz
ご本犬の心境は自ら綴る日記に譲ることとして、私はこの甘美な和製英語に噛みつきます。
犬が走らねぇドッグランはただのドッグランだ、否、ドッグドントランだ。
あれ? なんか変。
中学生でも分かる初歩的な三単現のミス。
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宿命のライバル対決
こういうことだってばよ。
ドッグランって正しくはアドッグランズもしくはドッグスランでは?
× Dog run / Dog don’t run
〇 A dog runs / A dog doesn’t run
Dogs run / Dogs don’t run
はい残念! このrunは動詞じゃなくて名詞。
その意味を辞書で確認し、10以上にも及ぶ驚きのバリエーションから主なものを抜き出します。
【run(名詞)】
走ること、走り、近場に出かけること、ひと走り、急ぎの旅行、走力、飼育場、囲い
つまりドッグランは文法的に正しくて直訳は「犬走り」。
おっと、かつてのサラリーマン時代を思い出させる建築の専門用語ではありませんか。
建物の周りに設けられた細長い通路のことです。
私は数あるテントの中から限定1サイトの専用犬走り付きタイプを奢ったのか?
道理でなのちゃんのテンションが低い訳だ。
な~んてボケをカマしていると、犬の宿命のライバル猫がしゃしゃり出てきます。
同じく建築の専門用語「キャットウォーク(Cat walk)」を忘れてもらっては困るよキミぃ。
ドッグランと同じ文法構造で直訳は「猫歩き」。
建物の外壁周りなどの高所に設置された作業用の通路や足場のことです。
まとめるとこんな感じ。
| 犬 | 猫 | |
|---|---|---|
| 原語 | Dog run | Cat walk |
| カタカナ語 | ドッグラン | キャットウォーク |
| 直訳 | 犬走り | 猫歩き |
| 建築用語 | 犬走り 土間 外周通路 | 点検歩廊 高所用通路 足場通路 |
犬は地上を走り、猫は高所を歩く。
両者のキャラが上手く対比されていて感心しました。
てな訳で、宿命の犬猫ライバル対決、今回は引き分けです。
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お詫びして訂正します
あれ? いつの間にか記事の趣旨が違う。
私は甘美な和製英語ドッグランに噛みつくハズだったのでは?
原語はDog park、直訳すれば「犬公園」。
英語parkはテーマパークやひらかたパークに使われてカタカナ語としてもおなじみで、大抵の日本人は意味を知ってます。
誰やparkをrunに置き換えたのは。
と、ここで衝撃の事実に突き当たります。
【Dog runは英語圏でも限定的に使用される】
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| Dog park | 犬をリードなしで遊ばせる施設全般 |
| Dog run | 囲われた比較的小規模な犬用の囲い |
| Off-leash area | 犬をリードなしで放せる区域の行政・機能的表現 |
つまりDog runはDog parkのうち比較的狭いスペースを指すレッキとした英語です。
日本導入に当たり、誰かが一般的なDog parkではなく限定的なDog runをリードに繋いで引っ張ってきた模様。
「狭い日本 そんなに急いで どこへ行く」な我が国ではむしろこちらのほうが相応しいのかもしれません。
「地震予測の部分集合が地震予知」などと戯言を繰り出して延命を図る組織を断罪した手前、「Dog parkの部分集合がDog run」などと下手な言い逃れはいたしません。
本日はとんだ因縁をつけてしまい、どうも申し訳ございませんでした。
Dog runは断じて和製英語なんかではなく、ドッグランはレッキとしたカタカナ語。
意味は犬囲い。
伏してお詫びするとともに、謹んでここに訂正いたします🙇♂️
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