半年後にコロナが世界を席巻することになるとは露知らずの2019年夏、妻とおフランス縦断旅行に出かけました。
パリ~バーゼル(スイス)~リヨン~プロヴァンス~マルセイユ。
これは、油断も隙もありまくりのポンコツ夫婦が苦難の旅の果てに無事に祖国・日本に帰りつくまでの物語であ~る。
(ぷろじぇくと〇ーっくす)
ロンシャンの礼拝堂へ出発
おフランス6日目。
本日午前中の目的地は田舎町ベルフォールのホテルから距離にして20kmあまり、ド田舎ロンシャン。
目的は20世紀3大巨匠の一人と謳われる建築家ル・コルビュジエの代表作ロンシャンの礼拝堂の見学。
公共交通機関なんぞ存在しません。
なにごとも用意周到な私、前日の夜にホテルでタクシーをチャーターしてもらっています。
タクシー会社と電話で交渉してくれて80ユーロでディールが成立しました。
朝8:30、恰幅のよいおっさん運転手が時間通りにやって来ました。
英語が通じないので会社貸与のiPhoneでGoogle日仏翻訳を使ってなんとかコミュニケーション。
20分あまり田舎道を順調にかっ飛ばして無事到着。
目的の建物は日本の巨匠建築家安藤忠雄さんも若き日に訪れて大いに感動したと語っておられる名作。
これから目にする建築に心躍らせつつ運転手に「1時間で戻るから待っててね」とGoogle翻訳で伝えると、想定外の返事が。
「俺は忙しいから帰る」
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人の弱みに付け込む悪徳運転手
は?
「昨夜あんたの会社に電話して80ユーロでチャーターって伝えたやん」
「そんな話は聞いていない。待っててほしいならあと40ユーロよこせ」
このおフランスクソ野郎が!(お下品な表現、誠にあいすみません。)と心の中で叫びつつ、しばし考えます。
20km歩いて帰ったら4~5時間か・・・午後はスイスに移動するから間に合わないな。
ヒッチハイクしようにも田舎すぎてクルマ走ってないしな。
泣く泣く余計な40ユーロ払って待たせることに。
ただしホテルに戻ったら支払うという条件は譲らず。
いま払ったらコイツさっさといなくなるに決まっています。
これまで仕事と遊びで結構いろいろなところを旅行してきました。
北米、東南アジア、中央アジア、オセアニア、ロシア、西ヨーロッパ。
おフランス以外にこんな不愉快な理不尽な不埒な目に遭ったことは一度としてありません。
財布をスリに奪われ、ベルサイユ入殿に半日並ばされ、ヒドい下痢に襲われ、モナリザに冷笑され、そして悪徳タクシー運転手にぼったくられ。
ハッキリ言って私のおフランスに対する印象は過去に訪問した二十数か国の中で断トツの世界最低レベル。
さて不愉快なことはしばし頭の隅に追いやって、大好きな建築徘徊といきましょう。


詳しい見学記は別記事「建築徘徊06 ロンシャンの礼拝堂~ル・コルビュジエ、光と影の対比」をご覧ください。
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スイス・バーゼルに寄り道
1時間の至福を終えて駐車場に戻ってくるとおフランスクソ野郎は涼し気な顔をして待っています。
ハラワタの煮えくり返っている私は行きとは別人、一言も話すことなく後席にふんぞり返ります。
ホテルに帰ってきました。
金を払わずホテルに駆け込み「ボッタクリだ~助けて~」と騒ごうかとも思いましたが、どうもおフランス人は信用ならん。
こいつらみんなグルかもしれんので、これ以上の無用なトラブルは避けましょう。
おとなしく120ユーロ払ってタクシーを降ります。
気を取り直してスイスはバーゼルに向けて出発!
ベルフォールから電車に乗り、途中ミュルーズというところで乗り換え。
なんだかイモムシっぽい路面電車の走るかわいらしい駅です。


2時間あまりでスイス・バーゼルに到着。
駅舎の時計、どこかで見たことがあると思いきや妻の腕時計と同じデザインですね。




落ち着いた大人の雰囲気の中にかわいらしさの混じる街並み、すごく気品があってフレンドリーな紳士のホテルフロントマン。
バーゼルの第1印象は(おフランスとは違って)素敵!の一言。
さっそく目当ての美術館訪問とバーゼル観光、明日はドイツ遠征と続きますが、そのお話はまた次回。
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