2026年8月9日、長崎市にやって来ました。
狙った訳ではなく、本日はたまたま長崎原爆の日。
こちとら無邪気な建築徘徊が目的ですが、特別な日ゆえ市民団体の方々の無双が心配で戦々恐々。
ええい、ままよ。
バッタリ出会ったら、刺激せぬよう目を合わさぬよう、そ~っと立ち去ろう。
てな訳で、恒例のライフワークに出発!
V・ファーレン長崎、ジャパネットたかた、竹中工務店、環境デザイン研究所、安井建築設計事務所
訪問記
長崎空港から延々1時間もバスに揺られ、ようやく目的地の長崎スタジアムシティに到着。
ここは長崎駅至近の超一等地で、元はといえば三菱重工業の造船所だったところ。
甲高い声で名乗りを上げたジャパネットが事業主となって再開発、2024年秋に街開きに至ります。


地元出身のイケメン福山雅治さんの歓迎を受け、街の中に入り込みます。
街の中核はその名も「ピーススタジアム」、サッカーJリーグ V・ファーレン長崎のホームグラウンド。
クラブ名の”V”って実は✌️(ピース)だったのね。


こちら、凡百のスタジアムとは一線を画する変わり種でフィールド上空をジップラインが走ります。
真上からの俯瞰で観戦する試合はさぞかし見応えがあるでしょうが、90分も空中で漂うのは厳しそう。
年寄りなんでトイレも近いし。
え、滑空時間はたったの30秒ですって⁉
滑空中にゴールが見れたらほぼほぼ奇跡。
え、試合中は利用できないんですって⁉
どうもサッカーではなくて、長崎港や稲佐山などの景色を愛でるアトラクションのようです。
てな具合に、サッカーファンでなくとも楽しめる工夫が凝らされています。さすが街。
ところで、狙った訳ではなく本日はたまたま✌️・ファーレンのホーム開幕戦の日。
熱心なサポーターの方々が続々とやって来ますが、街は至って秩序立ち平和そのものです。


キックオフは5時間後のためスタンドはまだ無人。そっと入りこんでフィールドを独り占めにします。
ん?スタンドに覆いかぶさるように高層ビル。


これがなんと奥さん、ホテルなんですってさ!
残念ながら客室バルコニーからの試合観戦はできないイジワル仕様だそうですが、その代わりサウナにプールにジムに温泉まで完備。
街はその他、アリーナ(本日は歌舞伎上演!)にフードコートにショッピングモールにオフィスまで完備。
ありとあらゆる施設が揃い、老若男女誰でも何かしら楽しめるようになっています。
我々ポンコツ夫婦はといえば、なぜか機械仕掛けの醸造所でクラフトビールに舌鼓。
呑兵衛にまで配慮とは至れり尽くせり。さすが街。


さて、このまるでごった煮か闇鍋の如き複雑な設計課題を破綻なくまとめ上げたのは以下の連合軍。
建築徘徊常連の竹中は自他ともに認めるスタジアム・アリーナの名手。知らんけど。
初登場の環境と安井も各々スポーツ施設、スポーツ・レジャー分野に豊富な実績を誇ります。
そんな3社の設計担当者がきっとサラリーマンらしく仲よしこよし和気藹々と設計したのでしょう。
その甲斐あってか、この街は幸せそうな人びとの笑顔が溢れて平和そのもの。
市民団体の方々の「平和運動」に出くわすことを恐れていましたが、めでたく杞憂に終わりました。
♬しあわせって 何だっけ 何だっけ スタジアムのある街さ♬
【PR】
長崎スタジアムシティ 長崎スタジアムシティ単行本制作委員会 著(Amazonで購入)
基本情報
長崎スタジアムシティ
設計:竹中工務店+環境デザイン研究所+安井建築設計事務所
竣工:2024年
場所:長崎県長崎市
訪問:2026年8月
【PR】
組織設計・ゼネコンで設計者になる 入社10年目までのはたらきかた 日本建築協会U-35委員会 編著(Amazonで購入)
コメント