2026年GW、福井県福井市にいます。
午前中に訪れた福井県立恐竜博物館に感銘を受け、同じ設計者の手になる福井市美術館を訪問。
県と市の目玉施設どちらも委ねられるとは、建築家冥利に尽きる名誉なことに違いありません。
意気に感じた建築家の意気込みや如何に!
セルフ・パロディ、アイデア枯渇、省エネ設計、マンネリズム、作家性、手塚治虫
訪問記
正式名称は愛称を含む福井市美術館アートラボふくいのようです。
漢字カタカナひらがな計14文字が連なり長過ぎるので、以後福井市美術館とします。

福井市美術館
デジャヴでしょうか。見覚えがあります。

福井県立恐竜博物館 & 国立新美術館
面倒くさいので、以後それぞれ市、県、国とします。
竣工は市1996年、県2000年、国2006年ゆえ、市が一番の先輩格に当たります。
全て黒川紀章さんの設計。全部一緒やん。
これはセルフ・パロディなのか?
それともアイデア枯渇なのか?
はたまた省エネ設計なのか?
いやいや、きっと黒川さんの作家性。
偉大なアーティストはすべからく、すぐに分かる独自の個性をお持ち。
建築ならANDOさんの打放し然り、KUMAさんの木の板ペタペタ然り、音楽ならSAS然り、Mr.C然り。
KISHOさんのお化けキノコ大庇もきっとソユコト。
巨大アポロチョコ/たけのこの里/とんがりCorn円錐塔もきっとソユコト。
気を取り直して中へ。

市
デジャヴでしょうか。見覚えがあります。

県 & 国
セルフ・パロディ?アイデア枯渇?省エネ設計?
いやいや、きっと黒川さんの作家性。
傾斜柱とウネウネガラス壁もきっとソユコト。
国は柱に代わり空中レストランが斜めってます。
それにしても人がいません。貸切状態。


誰かいませんか?とアポロチョコ逆円錐塔の螺旋スロープを上るも、誰にも会わぬまま頂上に到着。


心細くなってスゴスゴ引き返します。
大盛況の県と国に対し、カァカァ閑古鳥が鳴く市。
地方美術館の悲哀を感じずにはいられません。
大きなお世話ですが、心配になって公式HPを覗くと「令和8年7月~令和9年6月まで、設備更新のため長期休館いたします」とのお知らせ。
私の訪問は休館まで残り2ヶ月のタイミングだった訳で、道理で閑散としている訳ですよ。
そりゃもう気分は閉店ガラガラですわな。
完成して30年。大変お疲れ様でした。
ゆっくりしっかりメンテナンスして、リフレッシュして戻ってきてください。
さて、建築の評価。
- お化けキノコの如き大庇
- まっすぐ立たない柱
- ウネウネのガラス壁
- 巨大お菓子の如き円錐塔
後に多用されることになる黒川さん一流のこれら手癖アイコンが目白押しで見応えはあり。
ただし、これらが本建物で初登場なのか、昔からのレギュラーなのかは勉強不足のため分かりません。
思い至るは手塚治虫さんの漫画。
全く関係のない別の作品に跨って登場するヒョウタンツギに不思議と違和感を覚えません。
Wikipediaによると「真面目な話の途中にも登場させ、マンネリ感が出ないよう作品のバランスを均等に保っている役割」を果たすギャグキャラクター。
黒川建築に顕著なアイコンの役割もきっとソユコト。
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基本情報
福井市美術館 アートラボふくい
設計:黒川紀章
竣工:1996年
場所:福井県福井市
訪問:2026年5月
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