2026年GW、福井県福井市にいます。
敬愛する建築家・内藤廣さんの作品を徘徊。
正式名称は福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館。
長過ぎるよ。舌を噛むよ。
建物は地味な外観に反して中は遊園地のびっくりハウスさながら。
こういうことだってばよ。
越前国、戦国大名、朝倉孝景、朝倉義景、織田信長、特別史跡、特別名勝、重要文化財
訪問記
そもそも朝倉氏って誰やねん。
武士。♬あなたは武士 きらきら武士♬
16世紀末に織田信長さんに滅ぼされるまで、5代100余年にわたって越前国を支配したんですって。
一乗谷という名のこの辺りは当時の遺跡が発掘・復原されており、本博物館はその中心的な存在のよう。
そんなことは露知らずフラフラ参上。
裏手の駐車場にクルマを停めて降り立つと、雲1つしかない曇天の下で切妻屋根の四角い箱が連なってます。
さながらお蔵か倉庫かといった風貌。


正面側に回ってみても印象は変わらず。
内藤建築の外観は抑制の利いたシブいものが多いですが、ここは中でも屈指の地味さを誇るかもしれません。
織田さんとか豊臣さんに比べると朝倉さんって地味ですもんね。知らんけど。
アイキャッチャーとなっている広大なガラス窓の向こうは展望室でしょうか。
直射日光がご法度の展示物が飾られているとは思えませんのでネ。これ伏線。
エントランス周りは内藤武士節が炸裂。
地場産と思われるスギ材で覆い尽くされた壁と天井が無条件に心地よい。


そんなオトナな雰囲気を一気に腰砕けにするゆるキャラコンビのシシカゲとおコマがお出迎えです。
館内もスギ材がふんだんに使われ、コンクリートの柱梁やグレーチングの天井などが要所を占めます。


1階を奥へ進むと驚きが待っていました。
建物の中が外になっています。

本博物館を建設するに当たっての事前発掘調査で見つかった石敷の遺構。(もしや大幅に設計変更?)
徳川さんの縄張りにも同様のものがありましたが、あちらは天井が高くて明るくて広々。
対してこちら、保存の意図が強いのか天井が低くて暗くて何があるのかよく見えません。
遺構という展示物の在り方に対する所有者や建築家の考えの違いが垣間見えて興味深い。
内藤臭がプンプン漂う手すりと杉板本実仕上げのEV内蔵柱で構成される螺旋階段を上がって2階へ。


本日1番の驚きが待っていました。
建物の中に家が建っています。


原寸大で再現された朝倉さんのご自宅。
アイキャッチャーとなっている広大なガラス窓の向こうは豪華お屋敷でした。
コンクリートと鉄とガラスでできた箱に守られた過保護なお屋敷。伏線回収。
中庭を囲む回廊沿いに広大な部屋が並ぶ様は圧巻ですが、これでもお屋敷の一部に過ぎないとのこと。
桁違いの金持ち。


よほど領民の信頼が篤かったのか圧政重税を強いたのか、私には知る由もありませんがネ。
建物の中に建物の入れ子構造には驚きました。
思い出すのは大好きだった遊園地のびっくりハウス。
朝倉屋敷はさすがに回転しませんが、あまりの豪華さに私は目が回って眩暈がします。
さて、至って地味な外観に反して内部は驚きの連続。
訪れる価値に反してお客さんは正直に言ってまばら。
もったいない。
もしかして名前が悪いんちゃう?
誰も最後まで読む気にならない「福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館」
いっそのこと改名しましょうや。
- 朝倉ジミハデ館
- 朝倉ツンデレ館
- 朝倉ンち博物館
今一パッとしませんが、万一お気に召すのものがありましたらどうぞご自由にお使いください。
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基本情報
福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館
設計:内藤廣
竣工:2022年
場所:福井県福井市
訪問:2026年5月
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