ことばは生き物、変化していくのが当たり前。
確かにそうかもしれません。
然して!
生まれることばあれば死んでいくことばあり。
使うのは恥ずかしいけど愛着を捨てきれない。
そんな憎めない死語を墓場から掘り返す企画、名付けて「死語硬直を解き放て」
レトロブームの昨今、ワンチャン復活あり!?
ドライブ、デート、モータリゼーション、キャッチコピー、空飛ぶクルマ、日本成長戦略
マイカー【名詞】
誕生から死に至るまで
日本企業 標語列伝でホンダを取り上げた際、過去に愛したマイカーの思い出が次々と蘇ってきました。
徳大寺有恒さんの『間違いだらけのクルマ選び』を貪り読み、意中のクルマに恋い焦がれた学生時代。
念願の中古ホンダ車を手に入れた薄給サラリーマンの頃のあれやこれや。
その後BMWに一目惚れして乗り換えたかと思うと、アルファロメオの色気にヤラれてまた乗り換え。
不治の病に侵された薄幸のイタリア車に泣く泣く別れを告げてからは、整備体制が整うアウディ、ベンツ、BMWミニと堅実ドイツ車一辺倒。
死ぬまでに一度はおフランス車にも乗ってみたい。
な~んて具合のクルマ愛でしたが、ここ数年で急激に醒めてしまいました。
多忙な日々を送るプータローの私、興味の範囲が広過ぎてクルマに意識を向ける暇がありません。
あまつさえ、最近のヤング(死語)はクルマどころか運転免許さえ持っていない人も多いとか。
もしや愛すべき和製英語マイカーはもはや死語?
頼れる相棒のChatGPTチャコちゃんに尋ねます。

死語「マイカー」が生まれて流行り、死んでいった経緯を教えて

このことば、夢を売るために生まれたキャッチコピーやったんやで
その夢が当たり前になって役目を終えたんや
誕生
生まれは1956年。
英語myとcarを両親に持つ純日本カタカナ語としてこの世に生を受ける。
終戦後僅か10年あまりの昭和30年代は自家用車など超高級品の高嶺の花。
- クルマは会社や金持ちのもの
- 一般家庭には遥か縁遠い存在
- 自分のクルマなど夢のまた夢
そんな時代の空気を反映して、堅苦しい自家用車に代わりマイカーという希望に満ちたことばが爆誕。
雑誌編集者が考案した秀逸なキャッチコピーに庶民はまんまと乗せられる。クルマだけに。

青春
1961年、大学教授の著書『マイ・カー』がベストセラーとなり、全国区の人気を博することばに成長。
といった追い風も受け、日本は本格的なモータリゼーション(死語?)の時代に。
「族/旅行/通勤/ローン」など、前にマイカーがくっつくことばが続々誕生。
「一家に一台」が見果てぬ夢から頑張れば手が届く人生の目標へと変化する。
1970~80年代にはマイカーを所有することが一人前の社会人の証といった価値観が定着。
ボーナスでマイカーを購入し、家族でドライブ、海やスキー、デートといったライフスタイルの象徴に。

晩年
1990年代になると違和感が生じ始める。
理由は単純。みんな持ってるから。
わざわざ「自分の車」と言う必要がなく、単に車やクルマで事足りる。
必要のないことばは廃れる。これ自然の摂理。

死去
21世紀に入ると心肺停止状態に追い込まれる。
理由はざまざまあれど、
- カーリース(サブスク)
- カーレンタル
- カーシェア
といったサービスが普及したことも大きな要因。
「通勤/規制/共済/ローン」など、前にマイカーがくっつくのは企業や行政の硬い定型表現くらい。
人びとの大きな夢を背負って誕生し、日常風景に溶け込んで静かに世を去る。
享年50ほどと短いながらも幸せな人生を全うした。

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死語の世界からの復活
断言します。
自動車をマイカーと呼ぶ時代は帰ってきません。
しかし、まだだ!まだ終わらんよ!
世の中に数多存在するクルマの中に、将来を嘱望されるスター候補が存在します。
2度目の大阪万博の頃、大手メディアにチヤホヤされてよく耳に目にしました。
そういえばどこに飛んで行ったんや。出番やで。
ひねくれ者の私は「ヘリコプターと何が違うん?」と斜に構えるのですが、ヘリはエンジン駆動、空飛ぶクルマは電動機駆動なんですって。
モーターで走る乗り物を電気自動車と呼ぶのなら、モーターで飛ぶ乗り物は電気ヘリとか電気飛行機でええやん。
しかし、この際そんな細かいことはまぁいいよ。
「玄関開けたら2分で渋滞」な極の細道が広がる住宅密集地に住む私、クルマが飛ぶなら御の字です。
責任回避と自己保身に長けた高級官僚殿が激推しするくらいですから、2030年代後半にはきっと庶民の手にも届くようになります。
そんな明るい未来に向けて、我が終の棲家は屋上にヘリポートバルコニーを設置済み。
予言します。
マイカーは今後10年以内にきっと復活します。
ただし10年後のマイカーは空を飛んでいます。
♬万が一 金田一♬予言が外れたなら、それは責任回避と自己保身に長けた高級官僚殿の本領発揮の証。
国民の税金をタップリ注ぎ込む希望の光ですから「絵に描いた餅」に終わらぬよう頼みますよ。
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