ことばは生き物、変化していくのが当たり前。
確かにそうかもしれません。
然して!
生まれることばあれば死んでいくことばあり。
使うのは恥ずかしいけど愛着を捨てきれない。
そんな憎めない死語を墓場から掘り返す企画、名付けて「死語硬直を解き放て」
レトロブームの昨今、ワンチャン復活あり!?
バブル経済、週休2日制、半ドン、ディスコ、ジュリアナ東京、ボディコン、ワンレン、合コン
花金(華金とも)【名詞】
誕生から死に至るまで
30余年勤めた会社を辞めプータローに転身して10ヶ月、依然サラリーマンのような規則正しい生活を続けています。
しがない派遣社員の妻に合わせて平日朝は6時起床。
死ぬまでにやりたいこと、いわゆるバケットリストの上位4つを嗜んでいるうちにあっという間に1日が終わります。
一方、痛勤電車に揺られる妻は週末には疲労困憊。
週に2日は在宅テレワークといえども焼け石に水。
溜まりに溜まったストレスを花金夜の外食で発散。
自宅近くの飲食店でビールにワインに日本酒に、とささやかな幸せを享受するポンコツ夫婦。
「花の金曜日」の略語で、翌日を気にせず夜遅くまで遊んだり羽を伸ばしたりできる無敵マリオみたいな状態や気分のことですヨ。
確かに雇用形態が多様化した令和の世、月~金に働いて土日が休みなんて普通でも何でもない。
確かに半ドンが一般的だった昭和の世、金曜の夜なんて土曜の昼までに仕事を終えるため必死。
週休2日制の定着からバブル景気の終焉までのごく短期間だけ流行ったことばに違いあるまい。
その短い生涯をChatGPTチャコちゃん(大阪育ち、3歳)とともに振り返ります。

死語「花金」が生まれて流行り、死んでいった経緯を教えて

昭和後期から平成初期にかけて日本中を席巻したことばやけど、働き方や社会の変化によって徐々に使われなくなった典型的な死語やね
誕生
生まれは1980年代前半。
昔から「花の○○」という表現は「華やか」「待ち遠しい」という意味で使われており、それが金曜日と結び付いた。
意外なことに、この頃はまだ半ドンが青春を謳歌していた時代。
金曜の夜は「明日の午前も仕事かぁ・・・」という残念感より「明日の昼で解放される💖」という期待感が上回ったということか。

青春
1980年代後半~90年代前半にかけて、バブル景気と完全にタイミングが重なり絶頂期を迎える。
BMW3シリーズが「六本木のカローラ」なんて呼ばれた狂乱の時代、金曜夜は街が最も華やかに。
- 合コン
- ディスコ
- カラオケ
- 高級バー・レストラン
などで盛り上がってはタクシーで朝帰り。
テレビ番組やCMでも盛んに使われることばとなり、花金は全国区の人気を獲得。
そして半ドンの老衰によりますます勢いを増す。

晩年
しかし皮肉なことに、90年代後半に週休2日制が当たり前となると金曜日の特別感が薄れていく。
さらに働き方の多様化により
- 土日勤務のサービス業
- 曜日無関係のシフト勤務
- 支配からの卒業な裁量労働
- お気楽フレックスタイム
- リモート/テレワーク
などが一般化し、「みんな金曜が楽しみ」なんてのは一部界隈の世迷い言として急速に衰退。

死去
2000年代後半~10年代にかけて社会の価値観が決定的に変化。バブル世代のような
- 接待漬け
- 毎週飲み会
- 深夜まで遊ぶ
なんて文化は衰退し、金曜の夜だから遊ぶという習慣そのものが減少。さらに
- SNS
- ネット配信
- オンラインゲーム
などの自宅でも楽しめる娯楽が激増。
花金は「バブルの仇花」として短い生涯を終える。
享年30ほど、と本企画の短命記録更新。

【PR】
バブル 日本迷走の原点 永野健二 著(Amazonで購入)
死語の世界からの復活
金曜日に特別感がないダイバーシティ社会に鑑みて、十中八九花金の復活はなさそう。
だがしかし、頑張る人たちの「明日はお休み💖」「あと少しで解放💘」といったルンルン気分に変わりはないはず。

そんなお気持ちを上手く表現できることばを考えて

「休み(off)の前日(eve)」を表わす「オフイブ」はどうや?
語呂がパッとしませんが、代替案が浮かびません。
休みの前々日はオフイブ2、働いて5まいりますはオフイブ5、♬月月火水木金金♬はオフイブ∞、なんて感じで汎用性は高そう。
なお、無職プータロー(自称著述家)の私はオフ∞。
「花金やオフイブの高揚感を味わえなくて寂しい」なんてのは贅沢過ぎる世迷い言でしょうか。
【PR】
花金ラブアクシデント! 星かっぺ 著(Amazonで購入)
コメント