TSURUGA POLT SQUARE otta|本の森 敦賀~建築徘徊103

建築徘徊
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死ぬまでに全都道府県を自らの意志で訪れる野望を果たすための旅をしています。

2026年GW、福井県敦賀市にいます。

子どもの頃の家族旅行以来40年ぶりくらい。

2024年春に北陸新幹線が延伸されて2年、さぞかし賑わっているかと思えばそうでもない。

後の祭り祭りの後のような静けさ。

嵐の前の静けさでもなさそうです。

KEYWORDS

走坂建築設計事務所、編集工学研究所、ちえなみき、公設民営型書店、探求型読書、世界樹

訪問記

GW最終日の敦賀駅西口は人がまばらで閑散とした雰囲気が漂います。

オルパーク徘徊を終えて外に出ると、キャノピー(庇)が隣の建物まで延びているじゃあ~りませんか。

オルパークと同様、ガラス張りの黒い箱でどうやら同じデザイン・コンセプトの別棟。

ついでに見ておこう。

中に入ると何の変哲もない物産店が軒を連ねます。

しかし、驚きはこの後。

通路の先はどうやら書店らしく、本好きの私は思わずフラフラと吸い寄せられます。

凡百の書店とは一線を画するオサレな雰囲気。

吹き抜けの大空間を贅沢に使い、厳選されたと思しき書籍がゆったりと配されています。

2階に上がる階段の途中から下を眺めると、そこはまさに「本の森」。ANDOか!

クネクネと迷路のような本棚配置、こだわりの強そうな書籍の分類テーマと品揃え。

「好奇心の赴くままに本の森の中を楽しくさ迷ってね」との企画の意図がダダ漏れ。

書店名称「ちえなみき」は「知恵並木」のスケベなひらがな表記なのでしょうかね。

吹き抜け階段を上って2階へ。

ここ、図書館じゃなくて書店だよね?

ゆったり寛ぎながらじっくり本を吟味できるよう配慮されており、1日中ずっといられそう。

世知辛い現代のコスパやタイパ重視とは一線を画するゆったりした時の流れ。

しかし、分刻みの旅程を組みがちな貧乏性の私は時間がなくて泣く泣く退散。

1階に戻ります。

併設のカフェで購入したお茶を片手に読書に没頭できるとは、羨ましいぞったら羨ましいぞ。

外へ。

芝の広場を物販棟・飲食店棟・ホテルが取り囲む配置は、サッカー専用スタジアムを彷彿させて楽しい。

それにしても惜しい。もったいない。

もう少し人の賑わいが欲しいところ。

駅のホームに溢れんばかりだった人の群れが新幹線口に流れたことから推測するに・・・

敦賀駅は通過駅。つるがはつうか。

しょうもないダジャレ、どうもすいません。


帰宅後に調べてビックリ。

てっきり隣のオルパーク同様、千葉学さんの設計だと思い込んでおりました。

とんだ早とちり、どうもすいません。

設計は走坂建築設計事務所。え、誰?

どうやら地元福井に根付いた地域密着の小規模事務所のようです。知らんけど。

100回超の建築徘徊中、飛び抜けて無名(失礼!)

しかし、そんなの関係ねぇ!

先行して完成した先輩建物に敬意を表し、場の空気を乱さないよう統一感のあるデザインを施す。

決して俺が俺がとシャシャリ出ることなく、建物を利用する人びとの利便性と心地よさを最優先。

これってもしかしたら「スター建築家」にはできない芸当かもしれません。知らんけど。

予備知識の一切ない偶然の訪問でしたが、素晴らしいものを見せて頂きました。

いやぁ、建築って本当にいいもんですねぇ。
(水野晴郎風)

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基本情報

TSURUGA POLT SQUARE otta
設計:走坂建築設計事務所
竣工:2022年
場所:福井県敦賀市
訪問:2026年5月

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