敦賀駅交流施設オルパーク|黒子役に徹する千葉学~建築徘徊102

建築徘徊
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死ぬまでに全都道府県を自らの意志で訪れる野望を果たすための旅をしています。

2026年GW福井県に向かいます。

子どもの頃の家族旅行以来40年ぶりくらい。

2024年春北陸新幹線が延伸されて2年、さぞかし賑わっていることでしょう。

北陸の近隣都市、富山金沢で夕食難民になりかけた悪夢を思い出しつついざ突撃!

KEYWORDS

キャノピー、地域活性化、周辺環境、東京大学教授、東京大学建築学科長、東京大学副学長

訪問記

諸般の事情により、北陸新幹線ではなくて特急サンダーバード京都から敦賀へ。

さすがGW、満員御礼の車両から溢れ出る人の群れでホームは大混雑です。

こりゃまたも夕食難民?とため息つきつつ改札へ。

しかし望外の喜び、我々ポンコツ夫婦を除いてほぼほぼ全員が新幹線口方面へ。

目当ての建築がある西口方面は閑散としています。

敦賀駅交流施設オルパーク

交流の場、情報発信の拠点、おもてなしの場としての機能を持つ敦賀の新しいシンボルとのこと。

改札を出て真っ先に目につくのはくて大きな

建築の専門用語だとかわヨい響きの「キャノピー

鉄骨と木材のハイブリッドで、動線方向に対して斜めに向いた柱や梁が小気味よく軽快。

いったんキャノピー伝いに建物を離れ、遠くから眺めてみることにします。

前面ほぼ全面ガラスの黒い箱。ガラスの奥に木の箱。

モチーフはマトリョーシカロシア近いしな。

建物内へ。

中に入っても印象は変わりません。

黒い鉄骨フレームにガラスをはめ込んだ外皮、コンクリートの上に杉板を張った内皮、の二重構造。

2枚の皮に挟まれた通路は天井高は十分なれど、改札に向かう通路にしては幅が狭いように感じます。

あんまり人がいないからいいのかな。

スッキリ爽やか明るく開放的な階段で2階へ。

前面どころか背面もほぼ全面ガラス張りゆえ、前面の駅前広場やキャノピーどころか背面の線路やホームも丸見え。

人が少なく見晴らしよく、敦賀を独り占めの気分。

2階の用途は多目的室と休憩所のみの贅沢仕様。

対する1階は休憩所・ギャラリー・物販、と駅の待ち合いに必要十分な機能を擁します。


2階・多目的室と1階・休憩所

コンクリートの壁に囲われて静かで落ち着いた雰囲気の2階・多目的室では、地元の中高生が静かに真面目にお勉強。

ガラス張り吹き抜け天井と開口十分な壁に囲われた開放的な1階・休憩室では、駅利用者らしき人びとが時を過ごす。

地域に溶け込み人びとに愛される小ぶりで小粋な建物だと感じる次第です。


設計は千葉学さん。

錚々たる大建築家を数多輩出してきた東京大学建築学科2013年教授就任、2026年定年退官。

201618年の2年度に渡り大学副学長

202324年の2年度に渡り建築学科長

日本建築学会賞村野藤吾賞をはじめ、建築界の主要な賞を総なめ

泣く子も黙る輝かしい経歴に、尻尾を巻いて逃げ出したくなります。

しかし、この建物から感じるお人柄は物腰柔らかなジェントルマン。

凄まじい肩書と実績を誇る大建築家のオーラでオラつくどころか、「建築の主役は利用者のみなさま」とばかり謙虚に黒子に徹する。建物も黒いし。

教授副学長学科長の重圧から解放された(知らんけど)今、ますます地域に根差し人びとに愛される開放的な建築の実現を祈念しております。

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基本情報

敦賀駅交流施設オルパーク
設計:千葉学
竣工:2014年
場所:福井県敦賀市
訪問:2026年5月


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