2025年は丹下健三さん没後20年の節目だったため、その界隈は大いに盛り上がったようです。
丹下建築は建築徘徊でも何度か取り上げましたが、本日は香川県庁舎東館をネタにトリビュート。
てにをはごときが傑作の誉れ高きこの建築に斬り込むとは畏れ多いにも程がある。
しかし、思ったことをそのまま口に出してしまうのが永遠のガキんちょたる所以。
本日も遠慮や忖度抜きの平常運転でGo!
丹下健三、神社、軒裏、垂木、免震レトロフィット、モダニズム建築、コンクリート打放し
訪問記
うどん県(別称・香川県)の高松市に到着しました。
しかし、うどんそっちのけで県庁へ直行。

なんじゃこりゃあ!
地下が透け透け丸見えやぞ。
しょうもないボケ、どうもすいません。
2018年の訪問時は免震改修が絶賛工事中。
これは工事仮囲いに貼られた透視図で、新たに地下に設置される免震層の様子を示すもの。
実はこう見えても私、いちおう建物の耐震技術については少しウルサくて専門は免震構造。
建物と地面の間に免震ゴムを挟んで建物がゆっくり揺れるようにすることで地震の衝撃を和らげる技術、といえば雰囲気伝わります?
興味津々、仮囲いから手招きする説明書きに接近。

難しすぎて分からん。
これはいったい誰に向けたアピールなんでしょう?
(自称)専門家の私さえも煙に巻く難解な記述、きっと真面目な堅物エンジニアが書いたのね。
私も博士(工学)の端くれとして真摯な技術者には敬意を表しますが、専門外の人に理解してもらおうという工夫が皆無なのは頂けません。
閑話休題。
「いつでもどこでも雨かドン曇り」のポンコツ夫婦は本日も安定の平常運転で敷地内へ。
工事中ゆえに立ち入りがかなり制限されます。

パッと見は雨に濡れて黒ずんだ木の軒裏を晒す神社っぽいですが、よくよく見るとコンクリート造。

垂木に似せた細いほっそい極小幅の小梁が連続する様がそう感じさせるのでしょう。
GW真っ只中の閉庁日ゆえに庁内に入れません orz
訪問したことのエビデンスを残すため、庁舎をバックに記念撮影してスゴスゴ退散。

てな訳で、ここから先は太っ腹な無料写真サイト「写真AC」の力をお借りしてバーチャル見学会。
空想の世界は空が青いゼ!
うどん県(別称・香川県)の高松市に到着。
しかし、うどんそっちのけで県庁へ直行。


なんじゃこりゃあ!
端正を絵に描いたような佇まい。
鋭利なサイコロの如く直線と直角のみで構成されたファサードから突き出るリズミカルな小梁群。
神社の軒先を思わせて神聖ささえ感じられます。
きっとうどんの神が宿っています。知らんけど。
ピロティは一転、コンクリート打放しの柱と梁と階段が無骨な雰囲気を醸します。

気軽に休憩や昼寝できる雰囲気ではなく、ここに留まるにはそれなりの覚悟と緊張を強いられそう。
庁舎内はどんな雰囲気なんでしょう。
エントランス横の庭園は作庭家・重森三玲さん作品。
1階ロビーの陶板壁画は画家・猪熊弦一郎さん作品。


そこら中から高尚な芸術のかほりが漂ってきます。
こうした雰囲気も奏功してか、本建物は2022年に国の重要文化財に指定されました。
お薦めモダニズム建築を訊かれたら真っ先に挙げるべき建物にまで神格化されました。
ねぇねぇモダニズム建築って何?
その学術的定義はともかく、私の解釈は「コンクリート・鉄・ガラスが主役の緊張感が漂う建築」
オブラートに包まず言えば「人が脇役に追いやられる真面目で堅物でリラックスできない建築」
その典型たる本建物内で「うどん県庁舎ヒガシマル」なんて軽口を叩いたら袋叩きに遇います。
バーチャル見学終了。
私の妄想が的を射ているかどうかは、建物をリアルに再訪して自分の五感で味わうしかあるまい。
47都道府県を全て訪れる野望を果たしてここに戻って来たら、今度はゆっくりうどんも味わいたいな。
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基本情報
香川県庁舎東館
設計:丹下健三
竣工:1958年
場所:香川県高松市
訪問:2018年5月
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