かつてサラリーマンだった頃、4度にわたり訪問の機会に恵まれたサンフランシスコ。
何しに?ってもちろん仕事(にかこつけた観光)。
「仕事は段取りが全て」を座右の銘とする私は現在、来る日に備えて自ら走馬灯を準備中death。
てな訳で、身辺整理でふた昔前にタイムスリップ。
サンフランシスコ観光、ケーブルカー、カリフォルニア大学、バークレー、免震、警官、尋問
夏に凍えるとは想定外
2007年8月、仕事でサンディエゴに滞在中。
週末はフリーにつき、サンフランシスコ日帰り観光を決行します。
その距離なんと約720km。
飛行機で約2時間とはカリフォルニアは広いのぅ。
ダウンタウン到着後、まずは街の様相を把握するため「ダック・ツアー」なる観光プログラムに参加。
【注】運営会社の撤退により2015年に終了


水陸両用バスに乗り込むと、なぜかドナルド・ダックのくちばしを模した笛を渡されます。
何に使うの?って「グワッ!グワッ!」と鳴らして街行く人びとを車窓越しに煽り倒すんですって笑。


トランスアメリカ・ピラミッド、コイト・タワー、フィッシャーマンズ・ワーフ、AT&Tパーク、etc.
座って笛を吹いているだけで名所巡りができるお気楽さは素晴らしいのですが、1つ大きな誤算が。
寒い…特に海上は寒過ぎる…今は8月やで?
サンフランシスコって南半球やったっけ?
後から聞いた話では、この点に関して有名なことばがあるそうです。
“The coldest winter I ever spent was a summer in San Francisco.”
「私が過ごした中で最も寒い冬はサンフランシスコの夏だった」
かのマーク・トウェインさんが言ったとか言ってないとか定かではありませんが、確かに言い得て妙。
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ケーブルカーに箱乗り
続いて、かの有名なケーブルカーに乗ります。
1873年開業で今なお現役、サンフランシスコの象徴と言っても過言ではないのだ。
ターンテーブルを手動で回して車両の方向転換を行う様がなんともレトロで楽しい。
さすが象徴だけあって凄い数の観光客です。

大行列に並んでなんとか乗り込むも、車内は押すな押すなの大盛況。
体が車外にはみ出る人が続出しますが、そんなことはお構いなしに車両は出発。
しかし、ここはカリフォルニア。
きっと合法。知らんけど。
てな訳で、自ら進んで箱乗り体験。こりゃ爽快!
ユニオン・スクエア、チャイナ・タウン、ケーブルカー博物館、グレース大聖堂、etc.
デッキに立って手すりにしがみついているだけで名所巡りができるお気楽さは素晴らしい。

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警官の尋問に戦々恐々
週末につき自宅とオフィスのあるオークランドに戻っている助っ人2人とここで合流。
クルマでバークレーに連れて行ってもらいます。
実はこう見えても私、いちおう建物の耐震技術については少しウルサくて専門は免震構造。
建物と地面の間に免震ゴムを挟んで建物がゆっくり揺れるようにすることで地震の衝撃を和らげる技術、といえば雰囲気伝わります?
日本と同様、しばしば大地震に見舞われる米西海岸は地震に関する研究が盛んな地。
免震構造の世界的権威の教授を擁する名門中の名門カリフォルニア大学バークレー校を訪問します。
その教授には後年お会いする栄誉に預かることに。
この街には進取の気性に溢れる空気を感じます。
時は公民権運動盛んなりし1967年。
大学構内のスプロール広場でキング牧師が7,000人以上の学生や市民を前に演説を行いました。
差別や戦争に異議を唱えるバークレーの人たちとキング牧師の強い絆は、今も街のあちこちにモニュメントとして残ります。

さて、日帰り観光の最後にバークレー警察を訪問。
落とし物した訳でも自首する訳でもなく、免震構造を採用した建物の見学です。
すぐ傍のヘイワード断層で巨大地震が発生しても警察・消防機能を維持し、救助活動の拠点となります。
災害直後も使命を果たさんとする公共建物の鑑。

免震構造の証は建物-地面間の数十cm幅の溝。
建物を出入りする度に飛び越えるのは大変なので、普段は蓋をするなど何らかの形で塞いであります。
建物脇に近づいて写真を撮ろうとすると、中から2人の警官がエラい剣幕で飛び出してきました。
むちゃくちゃ怒ってます。
助っ人が慌てて事情説明。
英語ネイティブどうしによる早口の会話につき委細不明ですが、警察署をジロジロ眺めて写真撮影とは襲撃の下見?と疑われたようです。
「この建物は免震で…彼は日本の耐震構造の研究者で…」と必死の説明の末、ようやく無罪放免。
九死に一生を得ます。
これまでの人生で私が最も逮捕に近づいた瞬間。
オークランド空港からの帰路、空からサンフランシスコを見下ろして娑婆のありがたさを改めて実感。

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