チリツモ。
「塵も積もれば山となる」の4文字ネームです。
2024年7月に始めた建築徘徊がとうとう記念すべき100回目に到達しました。
96週で100棟につき、ほぼ週1ペースでの徘徊。
我ながら上出来。自分で自分をほめたい。
この節目に満を持して訪れるのは、世界の巨匠・安藤忠雄さんの建築。
臓器を5つ摘出しても元気ピンピン超人が初期に手掛けた姫路文学館を突撃します。
姫路城、白鷺城、アウェイの地、コンクリート、スロープ、借景、闘う建築家、臓器摘出
訪問記
姫路城。別名白鷺城。

国宝・重要文化財・特別史跡・世界遺産の4冠に輝く、圧倒的な存在感を誇る美しき勝利者。
この唯一無二、空前絶後の比類なき名建築を前にしては、あらゆる建物が霞んでしまうといっても過言ではないのだ。
その完全なアウェイの地に潜入し、敢然と立ち向かう命知らずの建築家。その名は安藤忠雄。
思わず『特捜刑事マイアミ・バイス』の前口上が脳裏をよぎるほど、かなり不利な闘いを強いられそう。
しかし、「闘う建築家」安藤さんは却って闘志剥き出しで姫路城に挑みます。知らんけど。
天守から北西に1km10分ほど歩いたでしょうか。
見えてきました。


思ったほどには力んでなさそうないつもの安藤節。
コンクリート、鉄、ガラス、直線、円弧、スロープ、水盤。以上!
遥か奥に展望デッキらしきものが見えますが、まぁ十中八九姫路城を愛でるための場所でしょうねぇ。


建物横の長いなが~いスロープは水盤の上に浮かんでいるようで、永遠のガキんちょ心をくすぐります。
童心に帰って何度も行ったり来たり。楽しい。




サイコロ・ルービックキューブ・テトリスを想起させる幾何学形態の建物外観を眺め回して気付きます。
1か月前に徘徊した安藤建築と全然違う、と。
どちらも安藤節炸裂なのに何がそんなに違うって、コンクリートの白さが。
正確には白いというよりグレいのですが、本建物のコンクリートは白鷺城の威光で輝いて見えます。
やはり建築は見られてナンボ。
常に姫路城に見下ろされるこの地にあって、だらしない格好なんてできっこありません。
常に緊張感を持って維持管理されている模様。
完成後30年を経てもピカピカの美しさキープ。
ちなみに人里離れた僻地の安藤建築は薄汚れてほぼほぼ廃墟化しており、これはこれで怖いもの見たさで一興ですがネ。
ちなみに展望デッキからの眺めはこんな感じ。


姫路城は意外と遠いな。
ちなみに建物の中はこんな感じ。



円弧状に配されたスロープは建築好きの夢。
壁を埋め尽くす書籍群は本好きの夢。
さて、本日の結論。
安藤さんは姫路城との闘いを避け胸を借りました。
圧倒的オーラを纏う国宝の雄姿を借景に、単純なようで意外と複雑な迷路のような建物周りを彷徨うのがなんとも楽しい。
同じ建築家の作品でも、立地条件によって天と地、月とスッポンほども違うことを今回改めて実感。
いやぁ、建築って本当にいいもんですねぇ。
(水野晴郎風)
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基本情報
姫路文学館
設計:安藤忠雄
竣工:1991年
場所:兵庫県姫路市
訪問:2019年6月
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