2026年GW、福井県越前市にいます。
毛綱毅曠さんの巨大ドラム缶を見に来たところ、すぐ隣に巨大三角スケールを発見。
建築家なら誰もが持ってる通称「サンスケ」がモチーフとはベタやな。
越前打刃物のショップ・オフィス・展示室・工房を擁する新館ですってさ。
こういう偶然の出会いも建築徘徊の醍醐味。
喜び勇んでいざ進撃!
越前打刃物、伝統工芸品、インダストリアルデザイン、川崎和男、安藤忠雄、幾何学形態
訪問記
巨大ドラム缶内に展示されている越前打刃物にすっかり魅了されました。
ぜひともお土産に買って帰りたい。
はい、すぐ隣の建物で売ってます。


♬1本でもニンジン、2本でもサンスケ♬
ドラム缶の三角蓋に呼応する2本の三角スケール。
鈍色に輝く三角屋根は冬の白川郷を彷彿とさせる。
きっとこの辺りも豪雪地帯に違いないんでござる。
ノッペリ屋根から生える煙突がお茶目アクセント。
サンスケの底面に設えられた扉をくぐって中へと。
白壁と透明&乳白色ガラスで覆われたピラミッド。


多種多様な打刃物が並ぶショップに青い空から柔らかな陽光が射し込みます。
お土産屋さんを超えてもはや美術館の装い。




建物の奥まで進むと、やはりここは美術館。
デザインディレクター川崎和男さんのアート作品が展示されています。




川崎氏と本施設は40年以上も前の1982年に運命の出会いを果たしました。
伝統的工芸品の越前打刃物に「インダストリアルデザイン」の概念を導入。
開発をスタートした新商品のブランドを「タケフナイフビレッジ」に統一。
伝統と革新の融合。私の大好物。
何を買って帰ろうかと悩みに悩んだ結果、選んだのはソムリエナイフとペーパーナイフ。
刃物は使ってなんぼ。
ソムリエナイフは言わずもがなの必需品です。
スペインの道端で購入した20年来の愛用品に代わる終のナイフとなりましょう。
一方、ペーパーナイフの使い途は・・・
めっきり封書を受け取る機会のなくなった私にも、税金・年金を納めよとのお達しは頻繁にやって来ます。
切れ味鋭いペーパーナイフなら、きっと振込用紙ごとスパッと切り裂いてくれましょう。
妻はというと、持ち手の部分も鉄?鋼?でできた一体成型?の超かっこヨい包丁を購入。
料理が全く不得手な私が使っても、ワンチャン超一流シェフの気分を味わえそうな予感。

お土産のナイフ三兄弟
余談ですが、このショップにお勤めのおねえさんが部類の建築好き。
巨大ドラム缶にまつわる秘話や、フランク・ゲーリーもビックリな近所の神社について語ってくれました。
気になる方は別記事「恐竜王国に変貌遂げた福井県②~屋根自慢の越前市と壁自慢の坂井市」をどうぞ。
本建物の設計者は長田直之さん。
お初にお目にかかります。
2本の三角柱を横倒して微妙な角度で重ね合わせる。
ただそれだけで、単純な幾何学形態からは想像し難い躍動的な動線を生み出す。
手練れの技ですが、どっかで聞いたような話です。
調べて納得。安藤忠雄さんのお弟子さんでしたか。
予備知識の一切ない建築徘徊のよさを改めて実感。
付け焼き刃の中途半端な知識ならばない方がよい。
熟練の職人が作る本物の刃物を前に自戒を込める。
いやぁ、建築って本当にいいもんですねぇ。
(水野晴郎風)
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基本情報
タケフナイフビレッジ新館
設計:長田直之
竣工:2021年
場所:福井県越前市
訪問:2026年5月
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