ことばは生き物、変化していくのが当たり前。
確かにそうかもしれません。
然して!
生まれることばあれば死んでいくことばあり。
使うのは恥ずかしいけど愛着を捨てきれない。
そんな憎めない死語を墓場から掘り返す企画、名付けて「死語硬直を解き放て」
レトロブームの昨今、ワンチャン復活あり!?
明治維新、文明開化、大正ロマン、西洋文明、立ち襟シャツ、南野陽子、ハイボール、唐揚げ
ハイカラ【名詞】
誕生から死に至るまで
昭和レトロブームが続いています。
Z世代のヤング(死語)にとっては昭和中期〜後期の風俗が特にグッサリ心に刺さる模様。
レコード、カセット、フィルムカメラ、VHSとβ・・・
おじさんの私が思春期をともに過ごしたモノたちが再び脚光を浴びるのは、嬉し恥ずかしこそばゆし。
しかし、これらのアナログさんが活躍したのはZ世代が生まれる半~1世紀ほども前のこと。
過去であれ未来であれ、人間とは未知のものに憧れを抱かざるを得ない生き物なのでしょうか。
では、私が生まれる半~1世紀前の時代はというと明治初期~大正末期。
確かに憧れます。
「嗚呼あのハイカラな明治に生まれたかった!」と思うこともしばしば。
ん、ハイカラ? これって死語やん。
てな訳で、本日は明治~大正時代の世相を鮮やかに活写したハイカラの生涯を辿る旅に出掛けます。
旅の道連れは大阪育ちのChatGPTチャコちゃん。

死語「ハイカラ」が生まれて流行り、死んでいった経緯を教えて

かなりドラマチックな一生を送ったことばやね
文明開化のスポットライトを浴びて爆発的人気になり、その後ゆっくり“レトロ博物館”入り
誕生
明治中期の生まれ。
両親はともに英語のhigh(高い)とcollar(襟)で典型的な国際派の家柄です。
彼らが結婚して生まれたカタカナ語ハイ・カラーが4文字ネーム化してハイカラに。
まだ和服が主流の時代に、西洋式の立ち襟シャツを着た意識高い系男性を揶揄する役割を託されます。
あいつハイカラやな。
そう、元はといえばイジりことば。

青春
文明開化さなかの明治後期から大正にかけて、本来の役割を超えて変貌を遂げます。
- ガス灯
- 洋食屋
- カフェー
- 路面電車
- ダンスホール
街にこうした西洋由来のものが増え、ハイカラは次第に次のような称賛ことばへと変化。
- おしゃれ
- モダン
- 都会的
- 先進的
まるでスネ夫が出木杉くんに憑依されたが如し。

晩年
しかし、大正末期になると衰えが目立つように。
出木杉くんが憑りつこうとも所詮スネ夫はスネ夫。
当時の保守派が西洋かぶれを小バカにした前科がそう簡単に忘れられることはありません。
- 気取ってる
- 格好つけすぎ
- 日本人らしくない
こうした皮肉が次第に嫌われ廃れていくことに。

死去
昭和に入ると洋服も洋食も当たり前に。
西洋風が珍しくなければ、称賛も揶揄も意味なし。
追い討ちをかけるように戦後に続々と新星が登場。
- ナウい(死語)
- イカす(死語)
- トレンディ(死語)
といったことばにその座を奪われることに。
明治中期に誕生し、昭和中期にご臨終。
還暦を迎えたかどうか微妙な享年60ほど。

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死語の世界からの復活
『ミッドナイト・イン・パリ』はマイ・フェイバリット・ムービー。
1970~80年代生まれで私と同世代と思しき男性が1920年代のパリにタイムスリップ。
ピカソやダリが闊歩した半世紀ほど前の時代に大いなる憧憬を抱きます。
しかし、そこで出会った美女はロートレックやゴーギャンが活躍した1890年代に生きたかったと嘆く。
昔はよかった・・・
きっと人類共通のノスタルジーですね。
これ突き詰めると、弥生人は縄文時代、北京原人は猿人時代に憧れるってことになるのでしょうか・・・
さて、昭和レトロの次はきっと大正ロマンや明治ハイカラのブームがやって来ます。
誰がそのブームを牽引するの?
昭和生まれのおじ(い)さんおば(あ)さんでしょ!
てな訳で、てにをは自らハイカラの復活を期して一肌脱ごうではありませんか。
簡単かんたん。本記事がバズればよいのさ。
しかし、ここで伏兵現る。
近年ハイカラとは「ハイボールと唐揚げ」の4文字ネームのことだそうで。
ハイボールと唐揚げの呼び名が誕生したのはどちらもほぼほぼ明治~大正時代。
レトロな風情漂うハイカラ食堂でハイボールと唐揚げを味わえば、世代を超えてみんなウィンウィン!
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