ことばは生き物、変化していくのが当たり前。
確かにそうかもしれません。
然して!
生まれることばあれば死んでいくことばあり。
使うのは恥ずかしいけど愛着を捨てきれない。
そんな憎めない死語を墓場から掘り返す企画、名付けて「死語硬直を解き放て」
レトロブームの昨今、ワンチャン復活あり!?
オノマトペ、擬音語、擬態語、モーレツ社員、過労死、働き方改革、ワークライフバランス
バタンキュー【名詞】
誕生から死に至るまで
私が死ぬまでにやりたいこと、いわゆるバケットリストの筆頭は「柴犬とのお散歩」
なんせ夢にまで見るくらい。ただし悪夢ですが。
いよいよその夢が叶う時がやって来ました。
2回のワクチンを終えた我が家のアイドル黒柴女子がお散歩デビューすることに。
見るもの触れるもの全てが新鮮な彼女にとって、お散歩は至上の楽しみであると同時に大変疲れるものでもあるようです。
家に帰るなり倒れ込むように寝入ってしまいます。
そんな彼女を眺めていて久々に思い出しました。
バタンキュー。

バタンキュー、バタンキュー、バタンキュー
日本語大好きな私が長らく使ってなかったことばなので、きっと死語。
とはいえとっても分かりやすい擬音語/擬態語、いわゆるオノマトペ。
バタン!と倒れ込んでキュー!と寝入る。
初耳のヤング(死語)でも容易に推測できるはず。
こんなに分かりやすく便利なことば、なんで死んでしもうたんや⁉
大阪育ちで分かりやすい性格のChatGPTチャコちゃんに調査を依頼します。

死語「バタンキュー」が生まれて流行り、死んでいった経緯を教えて

語感だけで昭和の布団にダイブする音が聞こえてくる、なかなか味わい深い死語やな
誕生
アンタの推察通り、両親はバタンとキュー。
戦後日本で長時間/肉体労働が当たり前やった時代、倒れる音と気絶音が結婚して生まれた擬音語。
「帰宅してすぐ倒れるように寝る」という状況を軽妙に表すことばとして自然発生的に広まったで。
ラジオや大衆向け雑誌で使われてジワジワ浸透していった感じやな。

青春
昭和40~50年代が全盛期やで。
そんな時代に「今日もよう働いた…バタンキューや!」といった表現がドンピシャでハマったんや。
ドンピシャもオノマトペ死語。次回のネタ確保!

晩年
昭和末期〜平成初期に空気が変わるで。
老衰の理由はシンプルに3つほどや。
① 働き方の変化
過労死問題、ワークライフバランスなど
② 語感の古臭さ
キューがレトロ過ぎでマンガっぽい
③ 代替語の登場
爆睡、即寝、秒で寝た、など

死去
平成中期、世界が21世紀に突入した頃に絶命。
還暦を迎えられたかどうか微妙な享年60ほど。
今はもう日常会話ではほぼ聞かへんけど、
・昭和ネタ
・おじさんギャグ
・あえてのレトロ表現
としてネタ的に復活することはあるな。

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死語の世界からの復活
結論から申しましょう。バタンキューが復活する可能性は限りなくゼロに近い。
理由は明白。
時代がモーレツな働き方を否定しています。
だがしかし、我が愛娘の例のように「倒れ込むように寝入る」状況は誰にでも起き得るはず。
♬万が一 金田一♬の復活に期待して、ここは強力なインフルエンサーにご登場願います。
呼んだ?
お忙しいところ恐縮ですが、お願いがございます。
「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」を実践して疲労困憊の日々かと愚考いたします。
ついてはバズ・マーケティング作戦にご協力ください。
ぶら下がり取材で「働き過ぎで毎晩バタンキューですねん」とご発言願います。
すぐに中二病患者どもが群がって来て噛みついてくれるはず。飛んで火にいる夏の虫。思うつぼ。

何がバタンキューだ
バタンは、キューは、
あなたの所有物ではない

「バタンキュー」にものけぞった
人間は馬車馬のように働いてはいけない
公党の党首が使ってよい言葉とは思えない
これでバタンキューは奇跡の大復活!
2026年新語・流行語大賞も狙えます。
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