聴竹居|時代先取り藤井厚二の先進的なエコ実験住宅~建築徘徊75

建築徘徊
建築徘徊
この記事は約3分で読めます。

凶悪な愉快犯の当たり屋とび太を追って滋賀に来たついでに京都建築徘徊

聴竹居と書いて「ちょうちくきょ」と読む。

の音をくための住とはなんとも風流。

ここでクイズです。

では(ウグイス)の鳴き声をくための住聴鶯居は何と読む?

正解は「ほーほけきょ

しょーもないこと書いてないで早く本題に入れとのお叱りごもっとも。

どうもすいません

KEYWORDS

環境建築、エコロジー、自然共生、脱炭素、資源循環、通風、断熱、気密、吉田兼好、徒然草

訪問記

JR山崎駅からなかなかの坂道を上ること10分弱。

緑豊かな山あいの閑静な住宅地に聴竹居はひっそり佇みます。

建築家藤井厚二さんの自邸にして実験住宅。

約100年前の1928年(昭和3年)完成とは思えない和モダンな外観です。

2017年に国の重要文化財に指定されました。

南東側ほぼ全面を占めるガラス窓がとても開放的。

眼下には宇治木津の三川が合流して淀川となる風光明媚な景色。写真では分かりませんが。

そして背後の山は本能寺の変を受けて羽柴(豊臣)秀吉明智光秀が相まみえた山崎の合戦の地。

豊かな自然と重みある歴史が交差する絶好の立地。

この大開口窓、中はどんな感じかな。こんな感じ。

きれいに整備された緑豊かな庭を切り取る額縁の役目を果たし、それはそれは見事な風景画の様相。

コーナー部が柱ではなくガラスどうしの突合せとなっており、より一層の解放感を演出します。

この家、実験住宅というだけあって当時最先端の考えがこれでもかというほど取り入れられています。

見どころ学びどころ満載なので実物の見学をお薦めします。建築は見て触れて感じてナンボ。

現地スタッフさんが懇切丁寧に解説してくれます。

てな訳で以後、私が特に魅入られた照明に特化。


シンプルでありながら凝ったデザインの照明は西洋風でありながら和の雰囲気を醸しもする。

ベタな表現ですが和洋折衷ってやつですかね。


それにしてもこの雰囲気、前に見たかもデジャヴ感。

20世紀三大巨匠の一人フランク・ロイド・ライトさんの影響を受けているのでしょうか。知らんけど。

最後に聴竹居が実験住宅と謳われる所以を1つだけ。

畳敷きの小上がりの下に大きな穴が開いてます。

武家屋敷や忍者屋敷なら秘密の抜け道といったところですが、ここは空気の通り道。

「クールチューブ」って言うんだって。

地中に埋めた土管で冷やした空気を室内に取り入れる形になっております

エコロジー、自然共生、脱炭素?、資源循環?・・・

今どき流行りの考えを先取りした環境建築の嚆矢と称賛されていますが、あなたココに住みたいですか?

私は嫌です笑。吉田兼好全否定派なので。

兼好さんは著作『徒然草』の中で「家の作りやうは夏をむねとすべし 冬はいかなる所にも住まる」と宣っておられます。

しかし、兼好派の家が冬はむっちゃ寒くて夏は蒸し風呂となることをティーン時代に思い知った私。

先日ついに完成した我が終の棲家は断熱性・気密性バリバリの「棲む魔法瓶」です。

藤井さんの考え方は電気・ガスなどのインフラが未整備だった当時としては最先端だったのでしょう。

が、21世紀を生きる私はノスタルジーに囚われず現代の最先端技術を駆使した快適な家に暮らします。

その方が健康寿命を全うできるんじゃないかなっ

【PR】

聴竹居 本屋・閑室・茶室 100年目の全貌 小林浩志 著・写真, 松隈章 監修(Amazonで購入)


基本情報

聴竹居
設計:藤井厚二
竣工:1928年
場所:京都府乙訓郡大山崎町
訪問:2018年4月、2023年3月

【PR】

聴竹居 藤井厚二の木造モダニズム建築 松隈章ほか 著(Amazonで購入)


聴竹居 日本人の理想の住まい 松隈章 著, 古川泰造 写真(Amazonで購入)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

聴竹居 日本人の理想の住まい [ 松隈 章 ]
価格:10,780円(税込、送料無料) (2025/10/10時点)


スポンサーリンク
Dr. Teniwohaをフォローする

コメント