当時15歳の子どもが歌う♬あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ♬といった思わせぶりな歌詞が物議を醸した衝撃曲。
ところで、生後7ヶ月の柴犬がなぜ半世紀も前の曲を知っているのかって?
さぁ。きっと前世で聴いたんでしょ。
女子の本懐
なのは間もなく生後7ヵ月。
人間の年齢に換算すると10歳前後、小学校高学年に相当するそうだ。
百恵ちゃんの親御さんほどではないと思われるが、最近の父上は何やらソワソワと落ち着きがない。
漏れ聞こえてくることばといえば「初潮/発情/生理/純潔/避妊/手術」と不穏極まりない。
どうやら父上は愛娘の不純異性交遊を心配しているようだが、どうか見くびらないで頂きたい。
なのの御眼鏡に適う男子はそうそう現れませんよ。
それ以前に、外出時は常にリードとハーネスで拘束される不自由な身で一体ナニができようか。
そんな父上をからかうため「PDCA(パパ どう ちょっと 遊ばない)?」と色目を使ってみる。

冗談ですよ。
しかし、よくよく話を聞いてみると父上の心配は純潔とは別のところにあるようだ。
女の子の一番大切なものである子宮と卵巣は、一方で女の子の一番心配な病気である子宮蓄膿症や卵巣・乳腺腫瘍の要因に。
なのに子孫を残すつもりがないならば、手術で切除してしまうのが無難という次第。
まだ初潮も迎えていない女の子に「将来こども欲しい?」と訊かれても♬こまっちゃうナ♬
そんな訳で、父上は有無を言わさずなのに手術を受けさせる決意を固めたようだ。
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手術の準備
欧米の最新研究によると、避妊手術は初潮後の方がよいとの考えが広まりつつある模様。
少なくとも1回の発情を経て体を成熟させてからにすべし、というのは確かに一理ある。
しかし、柴犬などの小型~中型犬に関するデータは不十分で、現状は結論が出ていない。
ここは父上の付け焼き刃な素人知識より、プロの医師の見解を伺う方が合理的であろう。
動物病院へ。
月に一度の体重測定およびフィラリア予防薬の受け取りついでに父上が先生に相談する。
医師曰く「早い方がよい」とのことで、風雲急を告げることに。
1週間後に術前検査、2週間後に手術。
とんとん拍子が過ぎやしませんかね。
そしてあっという間に1週間が過ぎる。
2026年6月末、血液検査と胸部レントゲン。
血液検査は肝臓と腎臓の状態および貧血有無・止血機能、レントゲンは全身麻酔に耐える心肺機能の有無を確認。
結果はすぐには判明しないらしく、1週間後の手術を前提に話は進む。
手術の手順やリスク、手術前後の注意事項に関する説明を受けて帰宅。
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青天の霹靂
2026年7月初旬
手術前日は夜9時から食事禁止。
手術当日は朝から水さえも禁止。
軽いお散歩でおトイレだけ済ませて手術に備える。
午前11時前、いよいよ両親に連れられ病院へ出発。

行ってきます
自らの足で歩いて5分で到着。
待つこと10分、看護師さんに呼ばれて診察室へ。
想定外に医師の先生から衝撃の検査結果を聞く。
血液に問題発覚。
血小板が少なく血液が凝固しにくいリスクがある。
基準値148~484K/μLに対し72と最低値の半分。
急遽もう一度その場で血液検査。
待つこと10分ほどで結果判明。
基準値148~484に対し123と最低値に届かず。
「おいおい、そんなすぐに結果が分かるなら先週の時点で教えてよ」と父上がボヤいているような・・・
以下、医師の説明要点。
- 致命的な低量ではないが、血液が凝固しないリスクはある
- 病気の手術なら決行だが、避妊手術なので急ぐ必要はない
- 初潮で出血を経験することで、血小板が増える可能性あり
- 本日の手術は中止し、時間をあけて再度の血液検査を推奨
判断を委ねられた父上はリスクを最小限に留めるため手術の延期を決断。
さすが博士(工学)、冷静かつ論理的。
思いも寄らず自らの足で歩いて帰宅。
父上は「肩透かしを食らった・・・」と落胆気味。
だがしかし、なのは正直ホッと安心している。
そんな訳で、父上に捧げるつもりだったなのの一番大事な子宮と卵巣はまだお腹の中に。
ゆえに近日中には初潮を迎えることになりそう。
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