「十年一昔」と言いますが、気が付けば10年どころか干支が一回りしています。
我が家系一世一代の海外旅行は2014年8月のこと。
両親・弟家族4人・てにをは家族3人、総勢9人の旅。
シンガポールとインドネシア・ビンタン島を訪れた旅は老いとともに記憶の底に沈殿しつつあります。
ここらで終活を兼ねて楽しかった旅を脳内再生し、自ら野ブタ。ならぬ走馬灯をプロデュース。
私、座右の銘が「仕事は段取りが全て」なんです。
万全の態勢で三途の川を渡るべく準備を整えます。
リバークルーズ、マーライオン、マリーナベイ・サンズ、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ、ビンタン島
色の白いは七難隠す
夕食をホーカーセンターで済ませた9名様ご一行は夜のリバークルーズとシャレこみます。


高層ビルが林立する大都会を川面から眺めていると船はアイツのそばへ。
そう、世界三大がっかり観光地の1つとして名を馳せるマーライオンへ。
夜も遅いというのに淡々粛々と律儀に水をゲロゲロ吐きまくっています。

だがしかし、意外とがっかりしない。
期待していなかったからでしょうか。
がっかりしたかったので、逆に残念。
暗がりの中をヌボ~ッと立ち尽くすライトアップされた純白ボディはなかなか映(バ)える。
そうこうするうちに、船はご一行一夜限りの宿泊先マリーナベイ・サンズのたもとに到着。


下船したなら、はい記念写真。

建物内を三途の川運河が流れるサンズの様子は別記事「マリーナベイ・サンズ|先進技術で蘇ったノアの箱舟~建築徘徊61」をどうぞ。
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備えなくば憂いあり
翌早朝、窓からの眺めは映画『アバター』の惑星パンドラのごとし。
朝飯前のお散歩に出掛けるぞ。


あれれ、息子がベッドで悶えてます。
きっと昨夜飲んだスイカかなんかの果汁ジュースが元凶なんでしょう。
気を付けよう暗い夜道と生ジュース。
無慈悲なポンコツ夫婦は息子を放置して外へ。




なんじゃこの光景は。シンガポールはかなりのアフォやな(褒めてます)。
ひとしきり空中散歩を楽しんで部屋に戻ると、息子がベッドで悶えてます。
お腹の調子はさほど悪くはなさそうですが、どうやら熱があるみたいです。
しばし静養させてあげたいのは山々ですが、そうは問屋が卸さないのです。
本日はフェリーでインドネシアのビンタン島に渡ることになっとるのです。
年寄りと赤ちゃんを含む団体さんの旅行日程を乱す訳にはいかないのです。
てな訳で、足元フラフラおぼつかない息子を鞭打ちフェリーターミナルへ。
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旅は道連れ世は情け
さて、この先半日にわたって写真がありません。
どうやらそんな余裕のない事態が発生した模様。
しゃぁない。心許ない記憶に頼って再現ショー。
タナメラ港フェリーターミナル待合室にいます。
発熱の息子を放置して観光する訳にいかんので。
出航は数時間先。ボ~っと待つしかありません。
東南アジアあるあるで冷房効き過ぎ室内寒過ぎ。
高熱を発し始めた息子がブルブル震えています。
こりゃアカン。屋外の方がまだマシかもしれん。
待合室すぐそばのベンチに息子を寝転がします。
陽光がギラギラ照り付けるアウトドアで日干し。
ポンコツ夫婦は極寒の室内にて海南鶏飯に舌鼓。
なにやら外が騒がしいな。なんかあったんかな。
出航案内を聞き起き上がった息子が後ろに昏倒。
地元民と思しき人びとが駆け寄って息子を包囲。
慌てて飛び出して”I’m his father!”と叫ぶ父親。
幸い地面に後頭部を打ちつける難は逃れた模様。
誰かが砂糖を持って来るよと提案してくれます。
動揺する私は「塩ちょうだい」とお願いします。
どうも熱中症には両方摂取が大事なようですが。
とにもかくにも水と塩で息を吹き返した?息子。
フェリーの職員が車椅子を持ってきてくれます。
熱中症の息子を連れて船に乗るか病院に行くか。
迷うことなく前者選択の無慈悲なポンコツ夫婦。
最優先の超VIP待遇で乗船させてもらいます。
揺られること1時間あまりでビンタン島に上陸。
初インドネシアの感慨に耽る余裕はありません。
最優先の超VIP待遇でホテル送迎バスに乗車。
専用プールを多数の部屋が取り囲む豪華ヴィラ。
数ある巨大ベッドの1つに息子を寝転がします。
フロントでバケツ一杯の氷をもらって枕もとに。
はぁ疲れた・・・
思い返せば、地元民・フェリー職員・ホテル従業員、揃いも揃って温かくて親切な人ばかりでした。
思い返せば、彼らの優しさに触れたのがきっかけで以後毎年のように東南アジアを旅することに。
それらの旅の顛末はコチラにまとまっとります。
ところでお騒がせの息子はその後どうなったの。
丸1日の静養後ケロリ快復したのは若さゆえか。
そして珍道中は続く。
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