半年後にコロナが世界を席巻することになるとは露知らずの2019年夏、妻とおフランス縦断旅行に出かけました。
パリ~バーゼル(スイス)~リヨン~プロヴァンス~マルセイユ。
これは、油断も隙もありまくりのポンコツ夫婦が苦難の旅の果てに無事に祖国・日本に帰りつくまでの物語であ~る。
(ぷろじぇくと〇ーっくす)
手負いのままオルセー美術館へ
おフランス3日目の朝。
キューキュルキュルキュル。
トイレへ。スープカレー放出。
とはいえホテルで寝ていては何しに来たんだか分からんので、楽しみにしていたオルセー美術館へ!
開館時間の30分ほど前に到着。
すでに入館待ちの行列ができていますが、そんなに待つことなく入れそうです。
お腹がそれまで耐えてくれればですが。
ウンよく惨事に至らず入館することができ、夫婦して真っ先にトイレに直行!
続いて館内地図で各階のトイレ位置を確保。
ふぅ、ようやく一安心です。
落ち着いて辺りを見回すと、確かに元は鉄道の駅舎だったことを思い起こさせる内観。
1900年パリ万博のために建設された駅舎をリノベーション、1986年に美術館としてオープンしたとのことです。
日本だとブッツ壊して高層ビルに建て替えてしまいそうなところです。
やはりおフランスと言われるだけのことはあります、こういう点は見習うべきですね。
さてさて美術鑑賞。
ゴッホの「自画像」、負のオーラが漂い不機嫌な顔をしていますが、お腹でも痛いのでしょうか。
なんだか今の私は彼の気持ちが分かるような気がします。
まるで「オーヴェールの教会」のように、苦痛のあまり景色が歪んで見えているくらいですから。
ロダンの「地獄の門」ですね分かります分かります、今の私はもう少しで足を踏み入れそうなので。
きれいな女性が花束でも持ってお見舞いに来てくれれば、少しは気も晴れそうなものですが。
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ルイ・ヴィトン財団美術館へ
続いて(悪夢の)凱旋門のほど近く、ルイ・ヴィトン財団美術館(Fondation Louis Vuitton)へ。
ここは建築マニアには有名なグニャグニャの名手、フランク・ゲーリー(Frank Owen Gehry)設計の美術館です。
ゲーリーなんて名前、今の私たちにピッタリではないですか。(失礼!)
やはり入館してすぐに館内案内図でトイレの位置を確保した後、美術鑑賞と参りましょう。
ここは建物自体がまるで美術作品。
模型を見る限りはイモムシっぽい形をしていますが・・・
詳しくは建築徘徊をご覧頂くとして、ここでは展示物の中でいちばん目を引いた草間彌生さんの作品を紹介するに留めておきましょう。
さすがのインパクト、おフランスでも大人気でした。
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ようやく回復の兆し
ホテルへの帰りがけにエッフェル塔に立ち寄ります。
トイレに行き過ぎて心身ともにヘトヘトの中で登頂のために並ぶ元気は残っていないので、遠くからツマみ上げたり足元から見上げたりに留めることにします。
全てを出し切ったのか、夜になってようやく症状が緩和されてきました。
ホテルのそばで夕食にします。
病み上がりなのでお腹に優しい豆腐サラダとお腹に厳しいビール。
だって飲みたいんだもん。
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