建築徘徊34 広州塔, 広東科学中心, 広州大劇院他|中国ばかけんちく

建築徘徊
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建築徘徊33アゼルバイジャンの首都バクーにそびえるばかけんちく達をご紹介しました。

今回はこれに対抗して?中国広州ばかけんちく群が登場。

とはいえバカー、違った、バクーに比べたらかなり理知的で抑制の効いたカッコよい建物が多い。

成金悪趣味などといった評価は相応しくありません。

斜陽日本で重税に苦しむ小市民からすると、羨ましいったら羨ましいぞ。

訪問記

まずは街のシンボル、広州広州タワー)から参りましょう。

完成直前の2009年にも訪問したことがあります。


2009年

約10年ぶりの再訪となった今回、天気はあいにくの雨模様。
しかし悪天候の中でもこのタワーのプロポーションは変わらず美しい。


2019年

高さ600m。
2012年東京スカイツリーが完成するまでの僅かな間ですが、電波塔として高さ世界一を誇りました。

外観は圧倒的にこちらの方がカッコよいかな。
【注】個人の感想です。

神戸ポートタワーに似とるなぁというウワサも聞きますがネ。

これだけ高くなると地震や特に強風への備えは必須となります。

地上約440mの位置に「ハイブリッド・マス・ダンパー」という秘密兵器搭載
地震や強風によるタワーの揺れを大幅に低減します。


2019年

その秘密兵器を「どうだぁ!」とばかりに見せつける正々堂々っぷりがよいですね。

日本だと何かトラブルが発生した時などにコソコソ対応できるよう、そっと機械室などに設置してしまいがちです。

さて東京タワーでもおなじみ、足元スケスケのガラス床です。

タワー本体から突き出ているので怖さひとしおですが「🐎🦌と煙は高いところが好き」、せっかくなので行っときます。


2019年


続いて広東科学中心

こちらも2009年2019年と2度にわたり訪問。

建物があまりにデカ過ぎて写真に全景が収まりません。


2019年

で、結局同じような構図の写真ばかり。
10年経っても写真の腕に全く進歩がありません。


2009年 vs 2019年

2009年 vs 2019年

最後の2枚、何かって?
その道のプロが見ると爆笑してしまうトンデモ写真です。

これは積層ゴムまたは免震ゴムという名の装置で、大地震から建物を守る要。
メンテナンスや万一のトラブル時に取り替えられるようにしておくのですが・・・

装置底部の鉄板がコンクリート床の中に埋め込まれてしまい、ボルトを外しても装置を取り外すことができません笑
いわゆる施工ミス。

ようやく、ようやく!
チャイナ・クオリティーを見ることができました。

さて時間がありません。その他の建築を駆け足で。


広州大劇院
「アンビルト(未完建築)の女王」ザハ・ハディッドさんの設計です。完成しとるやん。



ザハさんの建物は相変わらずカッコよいですな。
近寄ってガン見しましたが、仕上げの精度も高くてよくできています。

コンクリートが一部ボロボロなのはご愛敬ということで。


広州図書館
日本の超大手設計事務所日建設計が手掛けた作品で、さすがのクオリティ!



その他もろもろ。



詰め込み過ぎたかな。お腹いっぱいですね。

訪問は2019年ですが、その時点で既に広州驚きの先進都市でした。

最後の2枚の写真の通り、洗練されたデザインの超高層ビルが林立し、足元は歩行者とクルマの動線がしっかり分けられて都市計画もバッチリ。

支払いは全てキャッシュレス。
現金を引き出したくてATMを探し回ったけど見つからず、何人かに場所を訊いても「何それ?」といった反応。

斜陽日本、完全に負けてます。

今回はタイトルに偽りありやなぁ。

広州はエエ歳こいたオジサン(私のことね)がばかみたいにアングリと口を開けて魅入られる素敵なけんちく目白押しでした、ということでお許しください。

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基本情報

広州塔
設計:Arup
竣工:2009年
場所:中国 広州(Guangzhou, PR China)
訪問:2009年11月、2019年3月

広東科学中心
設計:不明
竣工:2008年
場所:中国 広州(Guangzhou, PR China)
訪問:2009年11月、2019年3月

広州大劇院
設計:ザハ・ハディッド(Zaha Hadid)
竣工:2010年
場所:中国 広州(Guangzhou, PR China)
訪問:2019年3月

広州図書館
設計:日建設計
竣工:2012年
場所:中国 広州(Guangzhou, PR China)
訪問:2019年3月

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