建築徘徊03ではアゼルバイジャンの首都バクーを訪問したときに見た彫刻のようなウネウネ建物をご紹介しました。
今回は同じくバクーで見た妙チクリンな高層ビルたちをご紹介。
この国はカスピ海で採れる石油をはじめ豊富な天然資源のおかげでどうやら金満国家のご様子。
成金らしい悪趣味高層ビルが目白押し、そのギョッとする姿かたちで訪問者を楽しませてくれます。
訪問記
バクー訪問は2020年2月。
新型コロナウィルスが世界中で猛威を振るい始めようとしていた頃です。
街を歩いていると現地の人から本気なのか冷やかしなのか、やたらと「お前は中国人か?」と訊かれます。
「ちゃうで。日本人やで」と答えるとニッコリ笑顔を向けてくるのですが、な~んかイヤな感じ。
ま、そんなことは置いといてバカーが誇るバク建築、違った、バクーが誇るばかけんちく(褒めてます)を見て回りましょう。
まずは”Flame Towers“(炎のビルたち)。
その名の通りビルが燃えています。
どーぞ、そのアホっぷりをご覧ください。(褒めてます)
ね、1つ目の動画、燃えてるでしょ?
2つ目は3つのビルが仲良く赤・緑・青と光の三原色。
3つ目は国旗を振りかざして愛国心を鼓舞。
あまりにオモロいので最後にタイムラプスで撮ってみました。
明るい時間帯に見るとこんな感じ。
よく言えばペンギン風、どっちかというと立ち上がった(!?)ナメクジといったところでしょうか。
歴史ある重厚な建物が密集する旧市街に唐突にアヴァンギャルドなビルがニョッキリ生えているので違和感ありあり。
ということで新市街に移動。
ここは妙チクリンな高層ビルが目白押しですが、元がな~んもない野っ原だったので違和感はありません。
どっちかというと万博の会場みたいな雰囲気?
まずは積み上げたルービックキューブとスピードキュービングで優勝したら貰えるトロフィー。
お次は腹をよじる姿が痛々しい雑巾絞り。
ネジみたいに回転しながら地中に潜っていきそう。
あまりに変なビルだらけなのでカットしたスイカなんて平凡なビルにしか見えません。
横浜にもあるし。
最後に1,300年の時を超えて復活すべく造幣中の和同開珎とその完成予想図。
はい、いかがでしたでしょうか。
バカですねぇ、アホですねぇ、羨ましいですねぇ。
この国で建築の仕事に就いたら楽しいだろうな。
永遠のガキんちょみたいな発想で考えたビルが実際に建っちゃうんですから。
日出ずるどころか斜陽の日本で重税に苦しむ小市民からすると、もう完全にヒガミ根性丸出しです。
さて、お口直しに旧市街の重厚な建物群をどうぞ。
「城壁都市バクー、シルヴァンシャー宮殿、及び乙女の塔」としてユネスコ世界文化遺産に登録されているんですってさ。
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基本情報
Flame Towers
設計:HOK
竣工:2013年
場所:アゼルバイジャン バクー(Baku, Azerbaijan)
訪問:2020年2月
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