新型コロナ真っ盛りの2021年4月。
奇抜な外観で目立ちたがり屋の高級ファッションビルが乱立する東京・銀座にやって来ました。
目的は新たに「ハイクラス!奇抜組」に加わった話題の建築を偵察すること。
パワーワード満載のその名はルイ・ヴィトン銀座並木通り店。泣く子も黙るルイ・ヴィトン。
おフランスが誇る高級ブランド品、半世紀超の人生で私は一度たりとも所有したことがありません。
今後も購入する予定は1mmもなし。
「猫に小判、豚に真珠」と自覚してるんで。
てな訳で、大いに気後れするものの建築見たい欲には勝てず、勇気を振り絞っていざ突撃!
ハイブランド、商業建築、ガラスファサード、ダブルスキン、ダイクロイック・コーティング
訪問記
新装オープンして2週間しか経っていないためか、流行に敏感なギャル(死語?)が入店待ちの大行列。
妻同伴といえどもおじさんの私には、アノ行列に加わる勇気も度胸もありません。涙目。


いったん退却して少し離れた場所から外観を観察。
青とオレンジが混じり合う不思議な色彩のガラスがウネウネ波打って建物全体を覆っています。
むっちゃ個性的。さすがおフランスのブランド。
現代建築の定番はコンクリート・鉄・ガラスの3大スター競演ですが、ココんちはガラスが圧倒的な主役。
しかし、艶めかしい曲面とセクスィな色合いのお陰で押し出し感は強くはありません。
一切の直線を拒絶するようなウネウネを実現してしまう驚異的な施工技術にため息がもれます。
そんな匠の技を愛でるべく壁際に大接近。

ガラスパネルの隙間を埋めるシーリング材をホジホジ触っていると、高級スーツをビシッとキメたおにいさんが中から飛び出してきました。
「すわっ! 怒られる⁉」と身構えた刹那、「建築お好きなんですね。よろしければ中をご案内します」と名刺をスッと差し出すスマートの極み。

ストアマネージャーさん直々のお申し出にもちろん二つ返事の「はい、お願いします!」
グヘヘ、行列に並ぶことなくVIP待遇で入店だゼ。


店内はクラゲ、海月のくらげ祭り開催中。
なるほど。外は海、中はクラゲがモチーフか。
夕日を浴びてオレンジに輝く青い海を優雅にたゆたうクラゲ。あらオサレ。
螺旋階段で上へ上へと向かいます。




こちらも艶っぽい曲線に溢れ、ウネウネの権化であるフランク・ゲーリーさんの建築を彷彿とさせます。
ところで、マネージャーさんは店内をくまなく案内してブランドの歴史や展示オブジェと商品について解説してくださるのですが・・・
ごめん、私にはチンプンカンプン。


座り心地の悪そうな椅子
パックンフラワーみたい

この服、目ん玉飛び出るな
ユニク▢何枚買えるんや?
そんなことばかりが脳内を駆け巡ります。
あんたバチ当たるで。
設計は青木淳さん。
ルイ・ヴィトンお抱えの建築家なのか、これまでにも多くの店舗デザインを手掛けてこられました。
例えば大阪・心斎橋のメゾン御堂筋👇

銀座も心斎橋も見た目のインパクト絶大。
青木さんは目立ってナンボのハイブランド商業施設を得意とするコマーシャル建築家と思いきや、これが一筋縄では行きません。
代表作の1つ、青森県立美術館は白くて地味で端正でヴィトン建築の対極に位置します。
建築主の要望次第で変幻自在にデザインを操るカメレオン建築家なのでしょうか。
いや、特定の色に染まらぬ無色透明クラゲ建築家?
果たしてその神髄は「くうきをつくる」ことと自己分析しておられる模様。
くうきかぁ。究極の無色透明。
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くうきをつくる 青木淳 著(Amazonで購入)
基本情報
ルイ・ヴィトン銀座並木通り店
設計:青木淳
竣工:2021年
場所:東京都中央区
訪問:2021年4月
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