突然ですが、連想ゲームです。

葉山

全部違うわ!
神奈川県立近代美術館 葉山館や

分かる訳ないやろ…
てな訳で、行ってきました。
モダニズム、負ける建築、消える建築、佐藤総合計画、佐藤武夫、組織系建築設計事務所
訪問記
極寒の相模湾でマリンスポーツに興じるリア充(死語?)たちを右手に眺めつつのドライブを経て、正面に御用邸を望む三差路へ。
右に曲がれば目的地はもうすぐそこ。
「いつでもどこでも雨かドン曇り」を標榜するポンコツ夫婦には珍しく、快晴の空に恵まれた神奈川県立近代美術館 葉山館に到着します。
駐車場やアプローチから眺める外観は典型的なモダニズム建築の装い。よっ、優等生!


コンクリート・鉄・ガラスの3大スターに石張り化粧を施したスッキリ爽やか端正な佇まい。
アプローチを経て入館してもその印象は変わらず。

どちらも「モダン/近代」を標榜するだけあって、モダニズム建築と近代美術は相性抜群ですな。
展示室でも中庭でも、静かで品格のある両者の競演を堪能することができます。


白中心の淡色使いで自己主張を極力抑えたデザインは、さながら渋い演技で主役を引き立てる名脇役。
「主役は近代美術でしょ」と思いきやさにあらず。
ガラスの多用により、館内にいても中庭に出ても青い空や海、緑の山々が目に入ります。


ましてや敷地内の遊歩道を散歩でもしようもんなら、抜群のヒーリング効果が発動します。


そう、本当の主役は周囲の美しい自然。
そして真打ち登場。
みんな大好き富士山ですよぉ。

いつ見ても美しいけど、済んだ青空の下で雪を被る姿には感動すら覚えます。
なんなら砂浜に降りて行って、青い空と海と日本の至宝の競演を心行くまで堪能するも一興。

あれ、そういえば何しに来たんやったっけ?
建築徘徊でしょうが。
そんな肝心の目的を忘れるほどに存在感のない「負ける建築/消える建築」を地で行く美術館。
褒めてます。誤解なきよう。
設計は佐藤総合計画。
社名に「建築」も「設計」もないので何の会社だか分かりませんが、いわゆる組織設計事務所。
そこそこ建築好きの私でも「佐藤家の代表作は?」と訊かれたら「ウッ・・・」とことばに詰まります。
そんな地味 of 地味な事務所かと思いきや、驚き・桃ノ木・山椒の木のアッと驚く為五郎。(ともに死語)
ばかけんちくの金字塔との呼び声も高い(かもしれない)派手 of 派手な東京ビッグサイトがあるじゃないですか。
『ジキル博士とハイド氏』かよ。
さすが組織設計事務所はクライアントの要望に応じてどんなデザインも器用にこなしますなぁ。
なんだかディスっちゃった気がしないでもないので、最後にちゃんとフォローしておきましょう。
負けるとか消えるとか謳いながら存在感を主張する勝ち気な精神分裂建築が多い中、本建物は控えめな主張に留まります。
そんな職人気質に敬意を表して、勝手に「存在の耐え感じられない軽さ建築」の称号を捧げます。
【PR】
建築画報390号 批評に立ち向かう建築 佐藤総合計画(Amazonで購入)
基本情報
神奈川県立近代美術館 葉山館
設計:佐藤総合計画
竣工:2003年
場所:神奈川県三浦郡葉山町
訪問:2026年1月
【PR】
コメント