ことばは生き物、変化していくのが当たり前。
確かにそうかもしれません。
しか~し!
日本語大好きを自認する私、単なる老害と言われようとも気になるものは気になる。
違和感を拭えない、聞くとゾワッと悪寒が走る変な日本語、奇妙な日本語をあげつらい、断罪します。
よろしかったでしょうか
飲食店で注文した料理が運ばれてきたときのこと。

〇〇定食でよろしかったでしょうか?

!?
さっきまではよろしかったけど気が変わった。やっぱり□□丼にするわ
な~んて言いませんがどうにも違和感が拭えません。
何故に過去形?
彼/彼女、きっと学生時代に真面目に一生懸命に英語を勉強したのでしょう。
時制は現在形より過去形の方が遠回しで丁寧です。
アムロちゃんがより謙虚であればきっと
♬Can you celebrate?♬ ではなくて
♬Could you celebrate?♬と歌っていたはず。
この理屈をそのまま日本語に当てはめれば、単に「よろしいでしょうか?」より「よろしかったでしょうか?」の方が丁寧、ってか?
いや普通に「〇〇定食です」でええやん。
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~になります
飲食店で注文した料理が運ばれてきたときのこと。

〇〇定食になります

!?
今はまだ〇〇定食ではないってこと?いつ変わるん?
な~んて言わんけど、どうにも違和感が拭えません。
何故に進行形/未来形?
注文した料理が鉄板の上でジュージュー焼きが進行中のステーキ定食なら分かります。
確かにまだお肉はレアですがもう少ししたらご注文のミディアム・レア肉定食になりますよ、ってか?
いや普通に「ステーキ定食です」でええやん。
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地政学リスク
基本的にテレビを見ない私、経済番組は別です。
したり顔のコメンテーターがエラそうに解説。

地政学リスクに照らして、今後の株価は・・・

!?
学問のリスクってなんや?いま地政学は危機に瀕しているのか?
な~んて言わんけどどうにも違和感が拭えません。
地政学の定義を分かって言っているのでしょうか?
毎度おなじみWikipediaさんの助けを借ります。
【地政学】
国際政治を考察するに当たってその地理的条件を重視する学問
例を出して私なりに簡単に解説してみましょう。
- 島国日本
外敵に攻め込まれる心配があまりないんで、外交はポンコツでも内政がんばれば安泰やろ
(悲しいかな現状は全てポンコツ以下) - 内陸国スイス
周囲を他国に囲まれ、一斉に攻め込まれたら即終了。ウチら永世中立国ですけんヨロシク
(裏でちゃっかり軍事力を絶賛増強中) - 極北国ロシア
冬は北極海が凍ってしもうて海軍が使い物にならん。せや、南進して黒海を軍港化したれ
(クリミア半島は意地でも返さへんで)
こういったことを考える学問です。
数学や物理学や経済学・・・などと並ぶ学術分野の1つです。
地政学という学問は今、リスクを抱えているのか?
地政学を専攻する先生方に学生諸君、なんかケンカ売られてるっぽいけど大丈夫すか?
さらに酷いのはこのポンコツコメンテーターの話に地理上の要件は何も出てこない。
それ単なる「政治リスク」やし。
「地政学リスク」って言った方がカッコよいと思ってるんやね、流行ってるから。哀れ。
実はこれ、簡単な解決策があるのですよ。
ちゃんとリスク回避できるコメンテーターは「地政学的リスク」と言うてはります。
全てをあいまいにできてしまう魔法の言葉「的」
コイツがあるかないかでコメンテーターがポンコツか用心深いか一瞬で判定できちゃいます。
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