神社仏閣を訪れて心が安らぐようになったのは不惑を超えてからでしょうか。
日本人ならば死ぬまでに一度は訪れたいと思うであろう二大巨頭、伊勢神宮と出雲大社。
それぞれ2021年の夏と冬に参拝してきました。
続いて出雲大社初訪問へ。
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神に歓迎されざる夫婦
早朝に羽田を発ち、出雲縁結び空港なるお茶目な名前の空港に到着。
空港連絡バスに乗り出雲大社に着いたのは朝10時半。
はい、みなさんご期待の通り、そしてお約束通りの大雨です。
これぞ雨男・雨女改め雨夫婦の面目躍如といったところでしょうか。
夏に訪問した伊勢神宮外宮・内宮に続き、出雲大社も神様は私たちポンコツ夫婦を快く迎えてくださる気はないようです。
ここに祀られる大国主神(おおくにぬしのかみ)は伊勢内宮に祀られる天照大神(あまてらすおおみかみ)に国を譲った心の広い方。
(ただしその過程でかなりのイザコザ、暴力任侠沙汰があったようです。)
そんな神様に大雨と極寒の試練を与えられる私たちポンコツ夫婦、お怒りを買うような振る舞いをした覚えはないのですが・・・
それはともかく、まっすぐ一直線に伸びる参道を足早に進み御本殿に向かいます。
出雲大社といえばなんといっても巨大な注連縄(しめなわ)が有名。
雨の中、拝殿の屋根から吊るされるその雄姿が見えてきました。
「あれ? 意外と小さいな」というのが正直な感想。
長さ6.5メートル、重さ1トン。
十分に長くて重いのですが、テレビや書籍で目にする注連縄はもっともっと巨大な印象でした。
少しモヤモヤしながら大国主神に来訪のあいさつとともに、出雲の地に国をお造りになられた偉業に感謝の念を捧げます。
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注連縄に関する勘違い
続いて御本殿を取り囲む瑞垣(みずがき)に沿って八足門を起点に反時計回りに一周します。
いわゆる大社造りの御本殿はやはりカッコよい。
大屋根の上で交差する千木(ちぎ)、本来は建物の補強が目的だったそうですが、のちに神の威光を象徴する飾りとなったとのこと。
出雲といえばもう1つ、因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)が有名です。
境内のあちこちにうさぎの像があり、これがなんともカワよい。
大雨と極寒の苦行の中、ホッと心が和みます。
八足門と拝殿には戻らず、西側から境内を出ます。
すると見えてきたのが神楽殿(かぐらでん)なる建物。
あれれ?
こちらにひと際大きな注連縄が。
どうやら私は大いなる勘違いをしていたようです。
テレビや書籍で目にしていた注連縄はこちらのものなのですね。
長さ13.6メートル、重さ5.2トン。
拝殿のものに比べて長さ2倍以上、重さ5倍以上と確かに巨大だわ。
やはり実際に現地に足を運んで実物を自分の目で確かめることはとても大切。
大雨と極寒の中をやって来た甲斐があったというものです。
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大雪降る極寒の松江へ
時刻はお昼12時前。
滞在時間わずか1時間あまりですが、ともかく寒いのでそそくさと参拝を終えて昼食に温かい出雲そばを頂きます。
そうこうするうちに大雨は大雪に変わりました。
こりゃぁ明日はかなり積もるな。
とっとと宿泊先のホテルに避難。
冷え切った体を温泉で癒し、出雲の恵まれた自然が育んだ食材をふんだんに使った素晴らしい夕食を頂きます。
翌朝。
出雲大社前駅からなんとも味のある一畑電車(ばたでん)に乗り、松江を目指します。
あたり一面真っ白な雪の中をローカル電車で走ること1時間あまり、松江に到着。
むちゃくちゃ寒いけど、意地でも観光しまっせ。
その後の珍道中はまた機会があれば!
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