関西人の私(離れて30年以上経ちますが)にとって、東北は縁遠くて訪れる機会の滅多にない地方。
死ぬまでにその魅力を堪能しておこうと思い立ち、1年毎に各県を順に巡る旅をしています。
2020年夏。
まずは本州最北端の地、青森県4日間の旅をプレイバック。
日本随一のブサカワ建築
青森県を巡る旅の3日目。
旅館からクルマで20分、盛美園(せいびえん)を訪問します。
ここは武学流真髄を示したお庭が明治時代三名園の一つに数えられる国指定名勝だそうです。
と言われてもなんのこっちゃ分からんので、さっそく入ってみましょう。
ふむ。確かに美しいです。
しかしお庭以上に私の心を強烈に捉えて離さないのが、このお庭を眺めるために建てられた盛美館。
なんじゃこりゃ笑。
数奇屋造りの純和風建物の上によそから持ってきたかのような西洋ルネッサンス風建物をドンッと青森のっけ丼。
例えば東京・湯島の旧岩崎邸庭園のように和風と洋風の建築を平面的につなげた建物は数あれど、縦に重ねたものは初めて見ました。
明治後期の建築だそうで、東京辺りの文明開化が遠く青森までようやく伝わってきたのでしょうか。
やっちまった感が漂いますが、ある意味アヴァンギャルド。
なんだか見ているうちに愛着が湧いてきます。
いわゆる「ブサカワ」ってやつでしょうか。
別棟の御宝殿はフツーの家の玄関風情ですが、中はガラス壁で厳重にガードされた金ピカぴかぴかのお部屋。
なんだか全体的にチグハグな不思議空間でした。
【PR】
荒涼とした景色の八甲田山
続いてクルマでわずか10分あまりの中町こみせ通りをサラッと散策。
現代風に言えばアーケード、江戸時代からほぼそのままの形で残る通りは日本の道百選に選ばれているそう。
さて、八甲田山を目指します。
道中に架かる城ヶ倉大橋から見下ろす大樹海は壮観の一言。足がすくみます。
ロープウェイに乗り八甲田山頂へ。散策コースを巡ります。
荒涼とした景色が続き、北国の自然の厳しさを実感。
下山して本日のお宿に向かう途中、地獄沼で一休み。
オドロオドロしい名前の割には穏やかな美しい青さを湛えておりました。
【PR】
岡本太郎に見守られ手術開始
奥入瀬渓流に戻ってきました。
本日は星野リゾート奥入瀬渓流ホテルに宿泊。
どういう経緯なのかは知りませんが、岡本太郎さんの作品が2点天井からぶら下がっています。
1つ目は大暖炉「森の神話」。
太郎さん作品おなじみのキャラが躍動するド迫力の作品です。
2つ目もこれまた大暖炉「河神」。
こちら太郎さんの遺作とのこと。
これまた息を飲む圧巻の出来。
他にもリンゴやらヒョウタンやら、このホテルはやたらと天井からモノがぶら下がってますなぁ。
さて、この日は朝から色んな意味でスゴいものをいっぱい見てきてお腹ペコペコ。
さっそくオペを始める。メス!
なんでやねん。
夕食はビュッフェ形式なのですが、料理を取る際にマスクと手袋の着用を強いられます。
そう、時はコロナ禍の真っ最中。
言いたいことは山ほどありますが、てにをは日記は「日常の些細な出来事をカプッと甘噛み!」を身上とするユル~い駄文集。
ここはグッと堪えて美味しい料理に舌鼓といきますか。
【PR】
コメント