関西人の私(離れて30年以上経ちますが)にとって、東北は縁遠くて訪れる機会の滅多にない地方。
死ぬまでにその魅力を堪能しておこうと思い立ち、1年毎に各県を順に巡る旅をしています。
2020年夏。
まずは本州最北端の地、青森県4日間の旅をプレイバック。
弘前市内は明治の香り
青森県を巡る旅の2日目。
十和田湖畔を出発して1時間あまり北西にドライブ、弘前に向かいます。
朝のうちは晴れていた空も弘前に近づくにつれ急速にドン曇りに。
ここ数年、どこに旅行に行っても天気に恵まれません。
これっていわゆる「雨男・雨女」とかいうやつでしょうか。
弘前城にほど近い駐車場にクルマを停め、まずは旧弘前市立図書館の見学に向かいます。
明治の終わりに建てられ昭和初期まで市立図書館として利用されたそうで、その間わずか四半世紀。
ルネサンス様式に「和」を組み合わせたいわゆる和洋折衷、いかにも過渡期の建築です。
安易に取り壊されず大事に保存され、資料館として第2の人生を歩めてよかったね。
そばには明治から大正にかけての弘前の街並みを再現した1/10スケールのミニチュア建物群。
永遠のガキんちょを自認する私、ゴジラに扮して踏みつぶして回りたくなるのをグッとこらえておとなしく見学します。
続いて、降り出した雨の中を徒歩で向かうは弘前れんが倉庫美術館。
15分もかかったわい。
こちらも明治後期に建てられた、元はといえばシードル(リンゴ酒)工場。
詳しい見学記はどうぞ別記事「建築徘徊24 弘前れんが倉庫美術館|記憶を未来に継承する田根剛」をご覧ください。
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ポンと置き去り弘前城
来た道を徒歩で引き返して弘前城へ。
天気はやや回復、雨は止んでくれました。
立派な門を抜けて眼前に現れた天守閣は・・・なんじゃこりゃ?
弘前出身の方がいらっしゃったらホント申し訳ありませんが、控えめに言って強烈な違和感。
どこかから連れてこられてポツネンと置いてけぼりを食ったように見えます。
ダマされた感が拭えず辺りをよ~く見渡すと、工事の概要を記した看板を発見。
石垣が崩落する恐れがあり何年も掛けての修理工事真っ最中とのことです。
石垣修理に取り掛かる前の2015年、天守閣は石垣から離れた場所に約70m移設!されました。
道理でえもいわれぬ哀愁が漂う訳です。
2026年に元の位置に戻す予定とのことですから、まだまだ結構な年月がかかるのですね。
関係者のみなさまホントご苦労様です。
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板留温泉で地酒に舌鼓
弘前市内からクルマで30分あまり。
黒岩温泉郷にある板留温泉なるところに宿泊。
久しぶりに純旅館タイプのお宿です。
夕食は豚肉のしゃぶしゃぶを中心に地元で採れた食材をふんだんに使ったお膳を頂きます。
せっかく青森に来たならば地酒を頂かない訳には行きますまい。
女将お薦めの地酒を飲み比べました。
日本酒の銘柄にも味を表現する語彙にも疎いのですが、どれも美味しくて感激。
特に「田酒」を気に入ったかな。
その後東京でもお店にあれば必ず頂くお気に入りのお酒になりました。
青森いいな。大好きになってしまった。
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