半年後にコロナが世界を席巻することになるとは露知らずの2019年夏、妻とおフランス縦断旅行に出かけました。
パリ~バーゼル(スイス)~リヨン~プロヴァンス~マルセイユ。
これは、油断も隙もありまくりのポンコツ夫婦が苦難の旅の果てに無事に祖国・日本に帰りつくまでの物語であ~る。
(ぷろじぇくと〇えーっくす)
ル・コルビュジエのサヴォア邸
おフランス4日目。
お腹はどうやら回復してきたようです。
本日の午前中はパリ郊外のポワシーという町に出かけます。
目的は20世紀3大巨匠の一人と謳われる建築家ル・コルビュジエの代表作サヴォア邸の見学。
最寄り駅までメトロで行って徒歩、1時間ちょっとの小旅行です。
真っ白で端正な傑作住宅を見学したときの様子は別記事
建築徘徊05 サヴォア邸~ル・コルビュジエ、近代住宅建築の最高峰
をご覧ください。
パリ中心部に戻ってきてマドレーヌ寺院やコンコルド広場、チュイルリー庭園などを散策しつつ、徒歩でルーブル美術館に向かいます。
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モナリザ狂騒曲
ルーブル美術館に到着。
時間指定の入場チケットなので少し外をブラついて時間をつぶします。
美術館への入口であるガラスのピラミッド、完成当初は賛否両論で大論争になった記憶がありますが、時が経って周囲に馴染んでいるように見えます。
指定時刻にスンナリと入館できました。
ホッとしたのもつかの間、館内に入ったとたん大行列ができています。
「なんや結局並ぶんか」とあきらめつつ列の最後尾に。
あっという間に後ろにも行列が続きます。
おとなしく行列に並んで牛歩しているうちに、そこはかとない違和感を覚えます。
どうやらこの行列はモナリザさんを見るために続いている模様。
ルーブルの膨大なコレクションを短時間で効率的に見て回るには、モナリザさんに会うためだけに何十分も並んでいられません。
しかし気付いた時には結構な時間をロスしており、断腸の思いでこのまま列に並び続けます。
ようやくモナリザさんのいらっしゃる部屋の入口に。
大混雑です。押すな押すなの狂騒曲が繰り広げられています。
人の後頭部しか見えません。
警備員がしきりに「立ち止まるな。写真を撮ったらすぐに出ていけ。」みたいなことを叫んでいます。
もはやコントですな。
大混乱の中でなんとかご対面できたモナリザさんがこちら。
ピンボケですわ。
ご自身を拝むために押し寄せる観光客の群れをニヒルな笑顔で見つめているようです。
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ルーブルの美術品を堪能
40分余り並んでモナリザさんと数秒間のご対面を果たした後はルーブルの至極の芸術品を堪能します。
世界中から強奪してきたものも多いようですがね。
2時間半ほどの時間をかけて、大興奮とともに駆け足で見て回ります。
少しだけお裾分け。
体はヘトヘトですが心は満たされて帰路に着きます。
帰り道の至る所に美しい回廊や広々とした公園が。
こういうところにこそ「芸術のパリ」の真価を感じます。
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