ことばは生き物、変化していくのが当たり前。
確かにそうかもしれません。
しか~し!
日本語大好きを自認する私、単なる老害と言われようとも気になるものは気になる。
違和感を拭えない、聞くとゾワッと悪寒が走る変な日本語、奇妙な日本語をあげつらい、断罪します。
ベア
基本的にテレビを見ない私、経済番組は別です。
アナウンサーと経済評論家のやり取り。

春闘の季節です。今年の賃上げ率はどの程度になると予想されますか?

こちらをご覧ください。労使間で妥結したベアの過去10年の数値を見える化してみました
この話を聞いた私はどうにも違和感が拭えません。
「bearをムリムリカタカナ化する必要ある?熊でええやん」と。
熊が冬眠明けにもっとエサをくれと暴れる毎年恒例の話題でしょ?
違います。
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あぁ恥ずかしき和製英語
冗談はさて置きベアの源流を探る旅に出ます。
イロイロオカシイアルヨ。
そんな中でも諸悪の根源は和製英語。
【base】
【名詞】基礎、根拠、基地など
【動詞】(on, uponを伴い)基礎を置く (in, atを伴い)本拠地を置く
【up】
【副詞】(動詞に付随して)上に
小難しくなるのは癪ですが、後ろに副詞がくっつく場合baseは動詞。よってbase upも動詞。
しかしbaseにはuponはついてもupはつかない。
つまり誤用。間違い。ハズカシイ。
タイパ重視でuponのonが省略されたと好意的に解釈すれば、和訳は「何かに基準を置く」かなぁ。
意味を損ねず省略するならupの方だけどね・・・
さて、テレビの評論家は明らかにベアを名詞扱い。
ということでムリムリ名詞化します。
【ベア】
【名詞】何かを基準とする何か ここでは
前年額を基準とする給与増額率の意
パラレルワールドでの二人のやり取り。

春闘の季節です。今年の賃上げ率はどの程度になると予想されますか?

こちらをご覧ください。労使間で妥結した前年額を基準とする給与増額率の過去10年の数値を見える化してみました
この話を聞いた私はどうにも不快感が拭えません。
「イミフなベアでもクドクド前年・・・増額率でもなく、説明不要の賃上げ率でええやん」と。
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語源は正しい英語がいい
そもそも一体どこのどいつがベースアップなんて妙チクリンな和製英語を捻り出したんでしょう。
調べても分からんのですが、きっと小賢しいどこぞのサラリーマン👈和製英語でしょうなぁ。
カタカナ大好きおじさんの略語好きは百万歩譲るとして、せめて正しい英語から出発しようや。
♬肴は炙ったイカでいい♬
違った。♬語源は正しい英語がいい♬
賃上げの正しい英語はpay raise。
これを元にbase upがベアに堕ちた道のりを踏襲。
呼んだ?
滅相もない!
アナウンサーと経済評論家のやり取りをやり直し。

春闘の季節です。今年の賃上げ率はどの程度になると予想されますか?

こちらをご覧ください。労使間で妥結したペレの過去10年の数値を見える化してみました
ゴール数やシュート数の話にしか聞こえません。
サッカーの神様にさえノルマを課すとは世知辛い・・・
閑話休題。
英語を誤用、洋物カブレがカタカナ化、挙句に省略、と何一つとして美しくない所作。
どうしてこんなことになってしまうのか・・・
格調高いマスコミ様が「チン上げ要求にマン額回答」なんてテレビで連呼するのは憚られるから?
ノキ!
👆
ノーキディング!
👆
No kidding! (まさか冗談でしょう!)
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