20世紀3大巨匠の一人と謳われる建築家ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ。
名前長すぎるんで以後、敬意を込めてミースさん。
1つも作品のない日本では残るお二人ル・コルビュジエとF.L.ライトに比べて影が薄い印象は否めません。
ミースさんの代名詞といえば”Less is More“
「少ないことは豊かなこと」などと訳されます。
本日はこのいわゆるミニマリズムの思想を建築で体現したミースさんの黒光りするモノリスをご紹介。
訪問記
2017年2月、カナダのトロントにいます。
「豚トロ食べたいなぁ」などと口走りつつ街なかを名建築目当てに走り回ってます。
シカゴ、ボストン、ジャパン、アメリカ・・・それにしても都市や国の名を冠したバンドの多いこと。
トロントだっています。なぜか日本のバンド。
いきなり脱線、どうもすいません。
Toronto-Dominion Centre
もう名前からして異様にかっこヨい。
米国式の”Center“ではなくて英国式の”Centre“なのが加国なりのプライド?知らんけど。
オンタリオ湖にほど近い金融街に建つ文字通り黒い箱物建築。
今やカナダの都市はそこら中インターナショナル・スタイルだらけですが、その嚆矢たる存在です。
鉄とガラスのシンプル極まりない直方体はまさに “Less is More” を体現しています。
窓の両サイドを縦に走るはH鋼マリオン(方立)。
I鋼の方が適切な記述かな。
デジャヴ感が漂いますが、ミース作品の常連さんで手塚治虫マンガでいうところのヒョウタンツギ。
私は敬意を込めて「偉大なるマンネリ・マリオン」と呼んでいます。
オフィスビルなんで部外者は立入禁止。
エントランス周りをコソコソうろつきます。
「なぜトロントにバルセロナ?」と思った方はミースさんの術中にはまってます。独力でお調べを。
ところで「中に入ってるやん」とは鋭いご指摘。
2棟の高層オフィスビルに挟まれた平屋のBanking Pavilionだけ「パビリオン」の名の通り一般ピーポーも入れました。
さぁて、ここまで前記事「建築徘徊49 レイクショア・ドライブ・アパートメント|元祖タワマン」とほぼほぼ同じ構成だと気付いたあなたはてにをは通💖
敬愛するミースさんに倣ってコピペ偉大なるマンネリを再現してみました。
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基本情報
トロント・ドミニオン・センター (Toronto-Dominion Centre)
設計:ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ (Ludwig Mies van der Rohe)
竣工:1967~1969年
場所:カナダ トロント (Toronto, Canada)
訪問:2017年2月
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トロント芸術祭
さすがにこれで終わっては(偉大なミースさんとは違って)手抜きの誹りを免れませんので、豪華付録トロント街なか散歩をお届けします。
オンタリオ美術館
いつもウネウネのグニャグニャ。
フランク・ゲーリーさん作。
ここは外観控えめ。
内部の艶めかしい螺旋階段を愛でる建物です。
ブルックフィールド・プレイス
いつも♬ホネホネ・ロック♬
構造家サンティアゴ・カラトラバさん作。
恐竜の骨のような白くて美しいアーケードです。
オンタリオ州立芸術大学
いつも作風バラバラ。
ウィル・アルソップさん作。
思わず「なんじゃこりゃあ!」と叫ばずにいられない、そんな異形建物です。
その他撮って出し
トロントヤバ過ぎ。
妙チクリンな奴らが次々と自己主張してきます。
最後にごく一部を撮って出し。
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