何を血迷ったか、妻が「しまなみ海道を自転車で渡りたい」と言い出したのは年の初め頃でしたかね。
調べてみると、広島県尾道市~愛媛県今治市のあいだ約70kmにわたって瀬戸内海の島々を橋で結ぶ自転車道が整備されており、サイクリストたちの聖地となっているとのこと。
あれ?私たちってサイクリストやったっけ?
まっ、いっか!
「18年間のスポーツジム通いで鍛えてるから余裕やろ」と軽い気持ちで応じることにしました。
愛媛在住の息子が心配して?同行してくれることになり、こうして2024年GW、悪夢の地獄旅が始まったのでした。
この恨み晴らすわよ!
過酷な旅を終えた翌日。
楽しみにしていた今治市伊東豊雄建築ミュージアムと亀老山展望公園どちらも見られずガッカリする私を見かねたのか、息子がリベンジのチャンスをくれました。
愛車「じっちゃん」号で連れて行ってくれるとのこと。
助手席の窓から雨漏りするロートル軽自動車です。
さっそく出発!
今治市街のホテルを出て、昨日激甚災害級のお股の激痛に耐えて自転車で走った道をスイスイと逆走します。
ものの1時間とかからずに今治市伊東豊雄建築ミュージアムに到着。
クルマって便利ですなぁ。
今日も閉館なら暴れるところですが、よかった開いてました。
まずはスティールハットなる建物に。
単純な三角形や四角形の面を貼り合わせた幾何学形態、なんとなく黒川紀章さんや磯崎新さんを想起させます。
はい本日のメインイベント、シルバーハットです。
伊東豊雄先生が若かりし頃に設計して東京都心部に建設され、日本建築学会賞を受賞した自邸がこの地に移築されした。
う~む、私には自分がこの家で生活する姿は全く想像できない。
都心にあろうと瀬戸内海を望む島の丘に佇んでいようと、厳しい自然に対峙する覚悟がないと無理っぽいです。
終の棲家を「住む魔法瓶」にしてヌクヌク生活したい私には合わないかな。
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返り討ちに遭いました
非力な「じっちゃん」に大人3人乗せて急峻な山道を登れるかどうか不安ですが。
エンジンが悲鳴を上げつつノロノロと亀の歩みのごとく坂を這い上がり、45分ほどで到着。
隈研吾さんが苦難の1990年代半ばに設計した「見えない建築」とのこと。
確かに。
なんも見えねえ!
ひどい雨の中で目を凝らしてよ~く見ると、なんとなく安藤忠雄さんっぽさが感じられます。
亀に見送られつつスゴスゴと下山します。
再訪することは・・・多分ないでしょう。
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過酷な旅を終えて
いやあ、舐めてましたね。
「18年間のスポーツジム通いで鍛えてるから余裕やろ」の通り筋肉痛は大したことなかった(ゼロではない)のですが、お股の激痛は想定外でした。
これからしまなみ海道サイクリングをお考えの方、悪いことは言いません。
お股に万全の防御策を施してご出発くだされ。
ところで今回の旅の最終回、建築案内みたいな内容になってしまいました。
お気に召した方はきっと建築好き、「建築徘徊」カテゴリの記事にもぜひお目通しを。
【走行距離:100km(ただし自動車)】
しまなみ海道レンタサイクル100km旅【完】
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