建築徘徊07 ラ・トゥーレット修道院|ル・コルビュジエ、無骨な箱

建築徘徊
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20世紀3大巨匠の一人と謳われる建築家ル・コルビュジエの代表作を4回にわたるシリーズでお送りします。

第3回はラ・トゥーレット修道院

フランス南東部・リヨン郊外にポツンと建つ、無骨なコンクリートと直線が織りなす質素な建物です。

訪問記

とにかく田舎。
最寄りの駅に辿り着いたもののタクシーは1台もおらず、片道約2kmのなだらかな上り坂をひたすら歩きます。

訪問日は月曜日。
Google Mapsの情報では閉館日となっていますが、外観だけでも見てみたくてはるばるやって来ました。

現れたのはなんとも無骨でのっぺりとしたコンクリートの壁。
妖怪ぬりかべかよ。

建物の周囲をグルっと回ってみます。
さすが修道院、禁欲的というか”映え”ないというか・・・ちょっと廃墟っぽい。


物欲しげに外をブラブラ歩き回っていると、団体客らしき集団に遭遇。
リーダーっぽい人から「あなたたちも見学に来たの?」と声を掛けられます。

「? 今日は休館日なので外観だけ見に来ました。」
「? 見学ツアーやってるわよ。私その案内係だもの。よかったら参加する?」

どうやら夏休み期間は毎日オープンしている模様。望外の喜びです。

その場で参加費を支払い、いざ中へ。
さすが修道院、内部も禁欲的というか”映え”ないというか・・・


ハイライトは通路の奥にありました。
暗い洞窟に外光が射すような感覚はロンシャンの礼拝堂に共通します。


誰だ?安藤忠雄さんの光の教会みたいと言ったのは?
こっちが先やでぇ。

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基本情報

ラ・トゥーレット修道院(Couvent de la Tourette)
設計:ル・コルビュジエ(Le Corbusier) 
竣工:1960年
場所:フランス エヴー(Éveux, France)
訪問:2019年8月

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