世にも奇妙な会社の慣習③ ノー残業デーの名付け親は悪魔的確信犯

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30年余り同じ会社に勤め続けていると、いわゆる「タコツボ」にはまって気付きにくいことが多々あります。

普段当たり前と感じたり行動したりしていることが、世間から見ると世にも奇妙な慣習なのですね。

月火木金は残業デー

会社勤めのみなさん、残業せずにとっとと帰ることを推奨される日はありますか?

弊社は水曜日が該当します。これって変ですか?

その効能は、趣味・習い事の時間確保、上司の目を気にせず大手を振って帰れること、など。

しかし、よくよく考えてみると変な話ですね。
「今日は水曜日なので、よい子のみなさんは残業せずに帰りましょうね。」と言われているのです。

裏返すと月・火・木・金曜日はしっかり残業せえやってことですよ。

私のようなヤサグレ会社員は別として、大半の従順な社員はたかが標語に時間管理されることに何の疑問も持っていないのでしょうか。

小学生やあるまいし、残業するしないくらい自分で決めれるわぃ!

と私は同僚や上司に向かって魂の叫びを発するのですが、「まあまあ、君もサラリーマンとしてもっとオトナになりなさい。」とたしなめられる始末。
(小学生は残業しませんが、言葉のアヤということで。)

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ネーミングの天才

それにしても日本語英語交じりのノー残業デー(のーざんぎょーでー)という音の響きは絶妙です。

命名者は悪魔的な天賦の才を持った確信犯ですね。

定時退社日、早帰りデー、残業すんなデー、No Working-late Day、Never Overtime Day、Happy Hour Day・・・どれもイマイチ語呂がよくありません。

「のーざんぎょーでー」の甘美な響きによい子のみなさんはコロッと騙されます。
「なんて社員想いのイイ会社なんでしょう!」ってね。

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新標語、爆誕!

さんざんディスっといて何ですが、弊社では最近ノー残業デーは廃れてきています。

働き方改革ワークライフバランス生産性向上時短・・・

次々と新語が現れては「残業なんて昭和の悪しき慣習だよぉ。今どきのよい子はタイパ重視で仕事して早く帰ろうね!」と主張してくるもので。

結局のところ、仕事のやり方や時間の使い方をたかが標語に誘導されているという点では同じなんですけどね。

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おわりに

会社勤めのみなさん、御社ではノー残業デーを実施してますか?

私、てっきり日本の会社はどこもやってるものだと思っていたのですが、どうなんでしょうか。

少なくともヤサグレ会社員の私には世にも奇妙な慣習に映ります。

結果的に「ボチボチ辞めよっかなぁ」と思い始めているのですから、厄介社員を追い払う意味では意義ある慣習なんちゃう?

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