しまなみ海道レンタサイクル100km旅④ 尾道~今治走破に思ふ

日本紀行
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何を血迷ったか、妻が「しまなみ海道自転車で渡りたい」と言い出したのは年の初め頃でしたかね。

調べてみると、広島県尾道市~愛媛県今治市のあいだ約70kmにわたって瀬戸内海の島々を橋で結ぶ自転車道が整備されており、サイクリストたちの聖地となっているとのこと。

あれ?私たちってサイクリストやったっけ?
まっ、いっか!

18年間のスポーツジム通いで鍛えてるから余裕やろ」と軽い気持ちで応じることにしました。

愛媛在住の息子が心配して?同行してくれることになり、こうして2024年GW、悪夢の地獄旅が始まったのでした。

ジェットコースター疾走!

不幸中の幸いは、結構な高さまで山を登ってきたので位置エネルギーがかなり貯まっていること。

空気抵抗や摩擦抵抗がなければ、そんなに漕がなくてもゴールの今治駅まで到達できるかも。

「この長~い長~い下り坂を~(中略)ブレーキいっぱい握りしめて~ゆっくりゆっくり下ってく~」
ゆず「夏色」

などと悠長なことはしていられません。

蓄えた位置エネルギーを1ジュールも無駄にしないよう、ノーブレーキの猛スピードで下り坂を疾走します。

幸い雨は止みお股激痛も忘れられ、しばらく爽快な時間が続きます。

しかし、幸せはそれほど長くは続きません。

目の前に再び心臓破りの上り坂が現れ、位置エネルギーは尽き果てました。

苦行再開です。

①右足でペダルを漕ぐ
→②右のお股が擦れて激痛
→③左足でペダルを漕ぐ
→④左のお股が擦れて激痛
→①に戻る

 ⑤立ち漕ぎにする
→⑥ハァハァゼェゼェ息が上がり脈拍爆上がり
→⑦あきらめて自転車を押して歩く

つかの間の休息

わ~いようやく晴れてきた。休憩。

見るからにグッタリしている私。妻と息子は元気そうです。

どゆこと?

さてもうひと頑張りしたらランチです。

昨日は大雨の中を泣きながら宿に向かったのでランチを食いっパグれましたが、今日はだいじょうV!

大島の途中でこんな素敵な掘っ立て小屋古民家カフェを見つけました。

とても居心地がよく、なんなら今日はここにお泊りしたいくらい。


悔いを残してゴール今治!

さて苦行再開。
目指すは亀老山展望公園、巨匠建築家隈研吾さんが苦難の1990年代半ばに設計した「見えない建築」。

登り口に到着。これはアカん。
展望台まで距離3.6km標高差300m、隈さんの建築を見たいという熱意を完膚なきまでに叩き潰す威容です。

シーシュポスの神並みの苦役となることは明らか、速攻であきらめました。

いつかリベンジしてやるからな、覚えとけよ!

あと橋を2つ渡れば四国本土に上陸。

最後の気力を振り絞ってペダルを漕ぎます。

もはやお股激痛を通り越して激甚災害、気を失いそうになるのを堪えて無心でゴールを目指します。

今治駅前のサイクルステーションに到着、ゴールです。

・・・達成感は・・・特にない。

ただただ、お風呂に入りたい。ビール飲みたい。焼きバリィさん食べたい。

ホテルの大浴場でサッパリした後は今治の街に。

欲望のままにクラフトビール、バリィさんのつくねなどを貪ります。

2日間の自転車100km爆走旅を終えて思うこと?

今回はこれくらいにしといたるわ。

【走行距離:43km】


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