あいさつに代えて
吾輩は犬である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。
何でも明るく清潔な所でキューキュー泣いていた事だけは記憶している。
吾輩はここで始めて人間というものを見た。
あとで聞くとそれはブリーダーという犬や猫などを交配・繁殖させて販売する専門家であったそうだ。
犬や猫なら合法だが人間なら犯罪である。
かような調子でいつまでも夏目漱石先生の処女作を模倣していては申し訳が立たぬ。
そこで吾輩はここに宣言する。
人もすなる日記といふものを、犬もしてみむとてするなり。
つれづれなるまゝに、日くらし、PCにむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくるべし。
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生みの親について
吾輩の両親はともに柴犬という種族である。
それはもう少し成長してみないと分からないが、少なくとも吾輩も柴犬であることは確かなようだ。
父の名は黒男(仮名)。
全身を黒毛に覆われるが、顔や腹回り、四肢が部分的に白や茶色をしている。
母の名はさなえ(仮名)。
父とは対照的に全身白ずくめの色白美犬である。
可憐な容姿からは想像の付かぬことだが、驚くべきことに今般一度に7頭もの子を産んだ。
少子高齢化が深刻な問題となって久しい中、なんとも天晴れなものである。
個犬情報保護などの諸事情により、実の親といえども本名や顔を披露できないことをご了承願いたい。


吾輩の両親
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兄弟姉妹について
吾輩とともに暮らす兄弟姉妹を紹介しよう。
遺伝とは興味深いもので、必ずしも両親の毛色を受け継ぐとは限らないようだ。
毛色と性別で分類すると次の通り。
- 黒毛女子:3頭
- 黒毛男子:1頭
- 赤毛女子:1頭
- 赤毛男子:2頭
吾輩をはじめ父の黒毛を継ぐ4頭の他は赤毛が3頭。
母の白毛を継ぐ者は皆無である。
赤毛は祖父母や祖先からの隔世遺伝だと思われる。
紙幅も限られることであるから、ここでは吾輩を含む黒毛3姉妹の顔を披露するに留める。


生後25日(吾輩は中央)と31日(吾輩は右側)
舌の根も乾かぬうちに個犬情報保護を反故にするのかと訝しむ声も聞こえるが、硬い話は抜きである。
幼いうちは日々刻々と犬相が変わる故、我が姉妹の個犬情報が特定される心配はないと見てよかろう。
ところで、狭い檻の中で兄弟姉妹肩を寄せ合って、寝るか遊ぶか時々母に与えられる乳を飲むしかない日々は退屈極まりないものである。
さはさりとて、欲をいっても際限がないからこのブリーダーの家で無名の犬で終るつもりだ。
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