このダジャレキャッチコピーが当時小学2年生だった私に鮮烈な印象を与えたのは遥か昔の1977年。
半世紀近くも前のネタがいまだ脳裏に焼き付いているってことは、きっと世紀の迷名作に違いない。
後に家族旅行や修学旅行、仕事絡みに学位絡み、と何度も訪れることになる北海道ですが、真の「でっかさ」を実感するには至っておらず。
てな訳で、馴染みの薄い道東を中心にクルマで巡ってみようじゃぁないかの2023年8月。
劇的に変化する天候に翻弄された5泊6日の旅を振り返ります。
網走刑務所、ゴールデンカムイ、天に続く道、知床半島、知床五湖、ヒグマ、エゾシカ
網走刑務所に潜入
何を隠そうどこを隠そう私は前科がありません。
従って刑務所の内情は映画やドラマで知るのみ。
そうそう、アニメ『ゴールデンカムイ』の網走監獄にまつわるエピソードは白眉でしたね!
てな訳で、道東旅2日目の朝は興味津々で網走刑務所に潜入します。
門衛の監視の目を掻い潜って正門を正面突破すると、目の前に立派な庁舎が現れます。


正門にせよ庁舎にせよ「刑務所」の語感が醸すイメージとはかけ離れたオサレぶりに驚きます。
無条件に郷愁を誘う赤レンガや繊細かつ爽やかな漆喰仕上げなど、しばらく住んでもいいかなと思わせる建築群が魅力的。


囚人が暮らす房舎へ。
おやおや? 小屋組みを伝って脱走を試みるフンドシ一丁の不審者がおるぞ。


果たして明治の脱獄王・白石由竹さんのように、脱獄に成功してニッコリ笑顔を振りまく日が彼に訪れることはあるのでしょうか。
どうかご武運を。
さて、何ら疾しいことのない清廉潔白の我々ポンコツ夫婦は堂々と正門を潜って娑婆に復帰。
さらに東へと向かいます。
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天に続く道を走破
でっかいどお。北海道を実感するため、天に続く道をドライブしてみることに。
BGMはレッド・ツェッペリン『天国への階段』が脳裏をよぎるものの、曲調暗く場違いなので却下。
爽やかな曲調とアルバム・ジャケットの親和性からイーグルス『テイク・イット・イージー』を選択。


全長約28km!の直線道路なんぞ関東に住む関西人の私はとんと目にしたことがありません。
残念な天気の下、北海道ならではの雄大な景色と刑務所入りも辞さないハイスピードを満喫します。


ここから先は北上して知床半島へ。
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知床五湖を周回歩
随分と前に予約して楽しみにしていた遊覧船での知床岬周遊ですが、当日になって中止の連絡 orz
安全運航が何より大切ゆえ止むを得ません。
気を取り直して知床五湖の散策に向かいます。
選択肢は2つ。
その1、安全快適な高架木道。
段差がなくて勾配緩やか、何よりヒグマとの出会いを100%回避できる安心設計。
老若男女を問わず知床の自然を気軽に楽しめます。


その2、自然豊かな地上遊歩道。
事前のレクチャー受講を義務付けられた全周3kmと少しハードルの高い自然散策路。
1時間ほど歩き通すことのできる健脚が必要です。


我々夫婦、ポンコツなれど迷うことなく後者選択。
相変わらずの軽装で避グマ装備など何も持ってませんが、果敢に森の中へと分け入ります。
♬ある日 森の中 クマさんに 出会った♬と騒音美声を発してヒグマを牽制しつつ、雄大かつ美しい自然とマイナスイオンを満喫。


道中で出会った人間以外の動物はエゾシカ1頭のみ。
ヒグマはご勘弁ですが、他の野生動物にも遭遇したかったなと少し、否、かなり残念なお気持ち表明。
知床のホテルで床に就きます。ベッドですが。
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