かつて千葉や東京に住んでいたとき、大阪への帰郷時は常に静岡県が立ちはだかったものです。
新幹線はともかくクルマは大変。
悪夢のような都心の渋滞をようやく抜けたと思ったら、今度は無限ループの如くずっと静岡。
『8番出口』かよ。
そんな訳で、関東に住む関西人の私にとって静岡は伊豆半島を除きほぼほぼ通過するだけの地でした。
しかし、相模湾に面する地に移住した今や駿河湾に面する地にお隣さんのような親近感が芽生えます。
ちょっくら行ってみようじゃないかと2泊3日のプチ旅行を観光敢行。
2025年11月初旬、やたらと東西に長い県のほぼほぼ真ん中?静岡市を訪れます。
静岡市観光、駿府城公園、徳川家康、日本平、久能山東照宮、三保松原、羽衣伝説、羽衣の松
情感たっぷり駿府城公園
静岡市旅の2日目はSUP⇒温泉⇒ビール⇒昼食⇒昼寝ときて、夕方からお出掛け。
電車で10分ほどの静岡駅からライフワーク建築徘徊のため駿府城公園に向かいます。


ご関心あらば別記事「静岡市歴史博物館|どうする家康SANAA目眩しの術~建築徘徊79」もぜひ。
秀吉派の関西人である私は家康さんに疎くて、今回いろいろと学ばせて頂きました。
最も驚いたのは、この妖しくオレンジに光る駿府城が家康さんの終の棲家となったこと。
てっきり死ぬまで江戸城で権勢を振るったんだと思ってましたが、とんだ大間違い。
将軍職を息子さんに譲ってご隠居、こちらで悠々自適の晩年を送ったそうで。
そのお陰でここ駿府は経済的にも文化的にも大いに繫栄したようです。
そして今もお城やお堀が都会の真ん中で主役の存在感を放ち、豊かな情感が漂います。
静岡市、よい学習機会をありがとう。


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想定外な出会いの日本平
最終3日目。
国の名勝に指定される丘陵地日本平を訪問。
ロープウェイに乗って国宝・久能山東照宮へ。


最も驚いたのは、家康さんがお眠りになっておられるのはこの地であること。
てっきり江戸城で亡くなって日光東照宮に埋葬されたんだと思ってましたが、とんだ大間違い。


高台から駿河湾の絶景を眺めつつロープウェイで駐車場に戻ります。


ここで予期しなかった建築徘徊のお時間。
駐車場の対面に見知らぬ建物があります。


・全く予備知識なく訪れた建物が著名建築家の作
・見た瞬間に「もしや〇〇さんの設計?」と直感
・見れば見るほど確信に至り、その結果は大正解
ご関心あらば別記事「日本平夢テラス|隈研吾作品の嗅ぎ分け方、教えます~建築徘徊82」もぜひ。
これはなかなか貴重な経験ですよ。
静岡市、想定外の出会いをありがとう。
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パワハラ舞台の三保松原
美しい松林と雄大な駿河灘と富士山をまとめて見られる贅沢な場所です。
まっすぐ美しい松並木の神の道を歩き羽衣の松へ。


最も驚いたのは、有名な「羽衣伝説」が現代の基準に照らすと紛うことなきハラスメント案件なこと。
てっきり美しい天女と純朴青年の美談だと思ってましたが、とんだ大間違い。
逸話の詳細は割愛するとして、まぁこんな話👇

天女さん嫌がってるやん。
松林と駿河灘と富士山の豪華な競演を眺めて不愉快になった気分を晴らします。

こんな贅沢な景色が日常のものとして存在する。
静岡市、目と心の保養をありがとう。
さて、学びの多かった旅を終えて帰宅の途に。
3連休の最終日につき渋滞は容易に予想されること。
案の定120kmほどの道のりに4時間近くを要する苦行の道中で2日前と同じ思いが蘇ります。

日本の人口ってホントに減ってんの?
もしや人よりクルマの数の方が多い?
人よりヒツジの数が多いニュージーランドもビックリやな
地獄の渋滞さえなければ、魅力満載の静岡県をもっと開拓するんやけどな。
静岡市をアレコレ巡るプチ旅行【完】
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