ことばは生き物、変化していくのが当たり前。
確かにそうかもしれません。
然して!
生まれることばあれば死んでいくことばあり。
使うのは恥ずかしいけど愛着を捨てきれない。
そんな憎めない死語を墓場から掘り返す企画。
レトロブームの昨今、ワンチャン復活あり!?
アメリカ文化、若者文化、昭和レトロ、ティーン、ギャル、ミレニアル世代、Z世代
ヤング【名詞】
誕生から死に至るまで
何故に日本の死語について米国生まれのChatGPTに訊くんや?
だって優秀なんだもん。

死語「ヤング」が生まれて流行り、そして死んでいった経緯を教えて

とても面白いテーマですね
時代背景と社会文化の変化に沿って説明します
以下、私見を交えて彼の饒舌な回答を要約。
誕生
ヤングの親は英語young。
戦後アメリカ文化流入期の1950年代後半に誕生。
憧れのアメリカ映画・音楽・ファッションなどを通じて「若者=新しい価値観を持つ存在」という概念が広まります。
雑誌『平凡』『明星』などがヤングのための情報誌を謳い「ヤング世代」「ヤング層」という表現が定着、「青年」「少年」などに取って代わります。

青春
60年代後半〜70年代にかけて若者が持つ流行・エネルギー・希望の象徴としてマスメディアで頻繁に使われることに。例えば…
雑 誌:ヤングジャンプ、ヤングレディ
ラジオ:ヤングタウン
音 楽:ヤングマン
こうして経済的に豊かで消費の主役となる新世代、社会の古い価値観に囚われない自由で現代的な若者を意味するポジティブワードに。

晩年
80年代に入ると若者文化の概念が多様化し、若者を一括りにするのが困難となります。
また、マスメディア≒大人・企業≒体制側が使うことばとして陳腐化。
反抗心からか若者自身は使わなくなります。
そして90年代には「ティーン」「ギャル」などの細分化されたことばが登場。

死去
2000年代には完全に昭和レトロ語の位置付けに。
おじさん臭いとみなされ、懐古趣味・自虐的・コミカルな文脈でのみ使われることばと化します。
代わりに「ミレニアル世代」「Z世代」などの時代に即したかっこヨいことばが次々と誕生。
こうして戦後復興期に華々しく誕生したヤングは21世紀初頭に鬼籍に入ることになりました。
享年50歳くらい。

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死語の世界からの復活
Z世代の若者の間で昭和レトロがブームだそうです。
特にレコード、カセットテープ、フィルムカメラ、純喫茶など昭和中期以降のもの。
ヤングの誕生~青春時代と時期が重なります。
ワンチャン復活あるんちゃう?
いつの時代もそうですが、若者とは大人からの一方的な決めつけを嫌うもの。
Z世代などと十把一絡げにされることに反発する気持ちは表に出さずとも強いと思われます。
じゃぁなんて呼べばええのよ?
はい、ヤングで。

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