スローガン、キャッチコピー、モットー、標語・・・
それぞれの違いはともかく、名だたる日本企業の多くが何らかの標語類を掲げて宣伝しています。
これらを偏見や忖度なしに純粋に味わう企画、名付けて「日本企業 標語列伝」
損害/生命保険の雄、東京海上ホールディングス(HD)、第17位。
(2025年10月20日時点)
守備範囲は世界の陸海空に及ぶでしょうに、東京湾周辺しか面倒見てくれなさそうな社名が不思議。
好奇心に駆られて探索に。
【注】決して悪意はありません。♬笑って許して♬
損害保険、生命保険、海上輸送、渋沢栄一爺、岩崎弥太郎、安田善次郎、大倉喜八郎
次の一歩の力になる。
すっかりおなじみの句点「。」 Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
これまでご登場の18社で7社目。
お偉いさんはモーニング娘。にハマった世代⁉
あ、ちなみにゲス乙女は2022年6月にグループ名から「。」を削除。
あまりに企業が標語に「。」を多用することに嫌気が差したのでしょう。知らんけど。
既出の3大メガバンクは漏れなく「。」付き標語で仲よしこよしぶりをアピール。
3大損保はどうなんでしょう。
残る2社のご登場を楽しみに待ちます。
ちなみに本日、ライバルM社は42位、S社は58位と出番は当分先になりそう。
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東京海上ホールディングス 野崎稚恵, 倉田楽, 久野康成 著(Amazonで購入)


勝手に標語案内
一歩千金
歩のない将棋は負け将棋
金底の歩、岩よりも堅し
歩に関する将棋の格言は数あれど、この標語もなかなか深みがありますな。
次の一歩の力になる。
8種類ある駒のうち最弱の歩ですが、実力伯仲の勝負では一枚の歩が勝負の明暗を分けることも。
歩の出征時に格上の駒が先陣を切り、犠牲となることさえ厭わない。
あら美談。
「強きを助け、弱きを挫く」がザ・サラリーマンの出世の秘訣という世知辛い世の中で、この自己犠牲の精神はなんとも気高いものです。
てな訳で、本日の標語はこんな解釈。
【次の一歩の力になる。】
どんなにしょっぱいお客様でも選り好みせず援助します。
・・・たぶん違います。いや、絶対に違います。
一歩は「いっぷ」ではなくて「いっぽ」ですね。
初歩的なボケ、どうもすいません。
本日はお題が簡単すぎて、こうでもしてボケないと話がすぐ終わってしまうものですから・・・
はい、ようやく本題。
あなたが次の一歩を踏み出そうとするとき、躊躇する理由は何ですか?
怪我する/させるかも。大損するかも。降格/クビになるかも。死ぬかも。💩踏んづけてまうかも。
こうした不安につけこんで寄り添ってあげますよってことですね。
てな訳で、本日の標語はこんな解釈。
【次の一歩の力になる。】
挑戦するお客様の気持ちに寄り添い、不安を取り除くお手伝いをします。
いい感じですが、念のためご自身の解説を確認。

変化が早く、リスクが見えにくい不確実な世の中で、次の一歩を踏み出そうとする、すべての人々や企業のために。
人々の新しい生き方や企業をお支えし、社会の発展を加速させたい。
安心や安全の提供はもちろん、時代とともに変化する社会課題を解決し、今よりも良い明日を作ること。
とても分かりやすい。
一件落着。
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勝手に企業所感
東京海上HDは日本初の損害保険会社として1879年に設立された東京海上保険会社が源流。
創業者は毎度おなじみ渋沢栄一爺はじめ、岩崎弥太郎、安田善次郎、大倉喜八郎ら錚々たる顔ぶれ。
設立早々にロンドン・パリ・ニューヨークで営業を始めた日本発グローバル企業の嚆矢です。
近代的な保険は当時の主要輸送手段だった海上輸送のリスクを手当てする海上保険から始まったそう。
つまり「東京湾で営業する」会社ではなくて「東京拠点の海上保険」会社だったのですね。
これで一件落着・・・とはいきません。
英名 Tokio Marine Holdings
「トーキョー」ではなくて「トキオ」
ジャ○ーズと深い関係でもあるのかなっ。
あるいはお偉いさんがジュリーにハマった世代⁉
公式HPには載ってませんが、どうやら欧米人が「東京」と発音すると「トキオ」と聞こえがちであることから、彼らにより馴染みやい社名とした模様。
歴史と由緒ある会社らしい興味深い逸話?です。
さて、残念極まりない政治屋のせいで衰退途上国に落ちぶれてしまった日本。
今こそ捲土重来のとき。
次の一歩の力になる。
リスクを負って世界に打って出ようとする誇り高き日本人に優しく寄り添う東京海上HDの男闘呼組男気が一縷の望みと言えましょう。
呼んだ?
呼んでねえよ!(怒)
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