三十余年ぶりに一軒家に暮らすことに決めた私。
人生の終着点となる土地に終の棲家を建設中。
2025年8月26日、進捗状況を確認しに現地へ。
いやぁ見つかる見つかる設計図書との不整合。
予感、霊感、第六感。
いや、建築好きとしての知識と経験。
こう見えても私、建築徘徊を趣味とするだけあって建物のデザインには少しウルサイのです。
【注】姉妹記事と併せてお楽しみください。
戸建て住宅、工事監理責任者、現場監督、図面確認、元請責任、施工監理、施工ミス
ポンコツ工務店
現場視察で耐震性に大きく影響を及ぼす個所の図面との不整合を発見。
直ちに現場にいない現場監督にLINEで是正を指示しましたが、帰宅後もイヤ~な感触が消えません。

あの現場監督ろくに図面を見てないし、他にもチョンボやらかしとるんちゃうか?
夜遅く、現地で撮影した写真を見返します。
!?
予感的中、またも図面との不整合を発見。
図面 vs 現実
内装デザインのハイライト、2階~屋上間の階段。
このスケスケ・スケルトン階段は建材屋W社のカタログ品。
お手頃価格の割にデザインがよくて採用しました。
図面では青色のささら桁(現実は黒色)と2~15段目の踏板が織りなす形が伏見稲荷大社の千本鳥居に見えてかっこヨい。(誇大妄想)
しかし実際に組まれた階段を見て驚愕します。
(5~11段目の踏板は仮設)
ささら桁の間隔が広いよ。
これじゃ鳥居じゃなくて門だよ。
さらに驚くべきは、踏板4と12はそれぞれ柱、天井と干渉するため一部を切り欠いちゃった?
図面 vs 現実
ポンコツ工務店Y社の営業担当に訊くと

切り欠いているのではなく、柱と天井の中に飲み込ませています
木造の仕上げ処理として一般的です

そうなのね・・・ってなんでやねん!
てぇことは何かい、柱や天井の方が切り欠かれてるってぇ訳かい
天井はよいとして(よくない)柱を切り欠かれちゃぁ耐震性が大幅に低下するゼ
な~んて口にしませんが、確認もせずテキトーなこと言ってるだけだよね?
いずれにせよ図面を無視して、現場で切った貼ったの行きあったりばったり成り行きで作ってるだけ。
もう無茶苦茶。
【PR】
住宅の階段 彰国社 編(Amazonで購入)
ポンコツ建材屋
輪をかけて驚くのは現場監督の無責任ぶり。
悪びれもせずにLINEでこんな返信をカマします。

建材屋の階段材料に入っている詳細図通りに現場は施工させて頂きました
(原文ママ)
その詳細図ってのが単に一般的な組み立て方と事例写真が載っているだけの10ページほどの代物。
怒り心頭に発しつつ詳細図wを睨みつけていて、頭脳明晰な私はあることに気付きます。
ささら桁に固定するための踏板のネジ穴は現場加工ではなくて工場で事前に開ける模様。
内法寸法は「650/496」と記載されています。
図面ではささら桁の内法寸法は496mm。

はは~ん建材屋め、間違って内法650mmで穴を開けやがったな?
現場監督にLINEするとまたも驚くべき返信。

はい、そうです
(原文ママ)
いやいや、分かってるんなら対処せえや。
彼の心の内が手に取るように分かります。

ボク悪くないも~ん
踏板に開いてる穴に合わせてささら桁を固定しただけだも~ん
オイ、建材が納入されたら図面と照合せえや。
ポンコツ工務店Y社からポンコツ建材屋W社に問い合わせたところ、何故だか分からないが図面と異なる建材を作ってしまったとのこと。ドユコト?
直ちに部材を再手配するが納期は未定だとさ orz
【PR】
ツッコミのお作法 森本晋太郎 著(Amazonで購入)


ポンコツオールスターズ
本記事執筆時点でインスペクションまで18日、竣工引き渡しまで1ヵ月を切っています。
間に合うのでしょうか。
ていうか間に合わせろや😡
終の棲家で静かに隠遁生活を送るつもりだった私。
開始前からとんだケチがついたものです。
工務店Y社を選定した自身の責任に鑑み、数多の不満をグッと堪えてここまで彼らに任せてきました。
が、堪忍袋の緒が切れました。
ここで改めてポンコツオールスターズのご紹介。
以下、読むに堪えない内容なので、心臓の弱い方とよい子のみんなはご遠慮くださいね。
【ポンコツオールスターズ】
1. 工務店Y社の建築士
無気力、上意下達、質問に答え(られ)ない
着工後1か月も経ってようやく建材屋W社に丸投げした階段の図面が完成、つまりマネジメント能力ゼロ
施工担当に設計意図を正しく伝えるのは建築士の責務です。現場に足を運んだことある?
2. 工務店Y社の現場監督
図面無視、職務怠慢、他責思考
大工に丸投げで図面と異なる施工状況に気付きもせず、建材屋W社に責任転嫁
納入品を図面と照合し、職人に正しく指示するのは現場監督の責務です。仕事ナメてる?
3. 建材屋W社
あまりに無能で評価不能
自ら作成の図面通りに建材を製作し、現場に納入するのは建材屋の責務です。息してる?
思い返せばケチの付き始めはポンコツ建築士。
建材屋に丸投げの設計をズルズル引き延ばし、後工程(建材製作・現場施工)にしわ寄せが行く元凶に。
ポンコツと気付いた時点で「チェンジで!」宣言すべきでしたが、私も人の子。
さすがにカワイソウで言えませんでした。
これが今となっては致命的な判断ミス。
おかげさまで「階段に潜む怪談話」はシリーズ化、次回その③へと続きます。
致命的な間違いはまだだ!まだ終わらんよ!
「人の不幸は蜜の味」ってね。
それではみなさん、ご機嫌よう。
【PR】
なぜ他人の不幸は蜜の味なのか 高橋英彦 著(Amazonで購入)


コメント