21世紀に入ってはや四半世紀。
ボンヤリしているとアッという間に22世紀になってしまいます。私は死んでるけど。
そのとき金沢21世紀美術館はどうなっているかな。
現在は先鋭的として活況を呈する現代アート、将来は古きよき21世紀のレトロアートとして人気を博していることでしょう。知らんけど。
突撃しました。返り討ちに遭いました。
金沢観光おすすめ、現代アート、設計コンセプト、水平性、多方向性、透明性
訪問記
2023年GW
やって来ました。加賀百万石金沢市。
油断してました。加賀百万石金沢市。
朝10時の開館前に到着するも、既に海外からの観光客でごった返しています。
こっちもカタカナ語で対抗するぞ。
まごうことなきオーバーツーリズム。
入場券を事前オンライン購入しておくべきでした。
何時間も?並んで入る気にはなれません。
無料エリアも充実らしいので辺りをブラてにをは。
毎度SANAAの建築は素人写真家泣かせよのぅ。
美術館はその用途から低層・大平面の扁平形状になりがちですが、ココは群を抜いてペッタンコ。
全景をカメラに収めるなんて到底無理なので、金沢市観光法人サイト提供のフリー画像を拝借します。
ご覧の通り平屋です。
水平性が徹底的に強調されたデザイン。
ご覧の通り真円形です。
多方向性の王様というより方向性皆無。
ご覧の通り全面ガラス張りです。
透明性が卓越して内外の境界ほぼ消失。
これらの結果、ボ~ッと建物周囲を歩いていると出入口を見逃して何周もするハメになります。
ガラス壁を叩き割って入りたい衝動を抑え、ようやく見つけた出入口から侵入。
中もまたガラス壁に白い壁、白い天井、灰色の床。
屋外は5月にあるまじき猛暑ですが、さすがに屋内は空調が効いて快適です。
しかし、もはや建物の内外を分け隔てるのはこの空気環境のみと言っても過言ではないのだ。
ガラス壁にうっかり顔面を叩きつけないように注意しながら無料エリアをうろついているうちに、おぼろげながら裏の設計コンセプトが見えてきました。
まずは建物平面図をご覧ください。
【出典】ARCHITECTURAL MAP © FORES MUNDI
続いて微生物たち。
ほら、透け透けっぷりがそっくりでしょ。
いちばん似ているのはボルボックスですが、個人的にはミジンコ推し。
【注】表の設計コンセプトはコチラです念のため
な~んて冗談はさておき、最後に21世紀の先鋭的な現代アートを鑑賞してスゴスゴ退散します。
あ、22世紀になって名称が金沢ミジンコ美術館に変わったなら、私の先見性を褒めてくださいね。
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基本情報
金沢21世紀美術館
設計:SANAA(妹島和世+西沢立衛)
竣工:2004年
場所:石川県金沢市
訪問:2019年9月、2023年5月
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