建築家・内藤廣さんの展覧会が渋谷で開かれます。
【注】会期:2025.07.25~08.27
これに先立ち、内藤さんの傑作・紀尾井清堂でご自身の手帳公開という興味深い企画が開催中。
【注】会期:2025.07.01~09.30
この夏は内藤廣が熱い!
てな訳で、本日は数ある内藤建築の中から富山県美術館をご紹介。
訪問記
2023年GW
北陸・関西周遊旅の初日、JR富山駅に降り立ちます。
黒部ダムは2度ほど訪れたことがあるものの、富山県の日本海沿岸部は初めてやってきました。
駅から徒歩15分ほどで富岩運河に辿り着き、遊覧船に乗ります。
運河と川の水位差を調整する水のエレベーターを体験した後、運河のすぐそばに建つ美術館へ。
遠くから眺める全景はコンクリート・鉄・ガラス3大スター共演の典型的な現代建築。
すっきりと洗練された佇まいです。
特に立山連峰を望む東側は全面ガラス張り。
美しい山々の景観という最高の芸術を館内から独り占めしようって魂胆ですな。
エントランス近くには建物断面図と「BCS賞」受賞記念碑が飾られています。
BCS賞は建築主・設計者・施工者の三位一体で作られたデザインと施工技術に優れる建物に与えらます。
富山県、内藤さん、清水建設JVの本建物に対する誇りが感じられ、部外者の私でさえ清々しい気分。
館内最大の見どころは南面の大階段。かっこヨ!
手すりの素材は富山県の基幹産業たるアルミ。
ここで私、手すりの支柱が素材は違えど紀尾井清堂と同じディテールであることに気付きます。
富山県美術館 vs 紀尾井清堂
何の予備知識もなく訪れていたとしても、この階段を見たら内藤さんの設計と気付いたことでしょう。
これぞ建築徘徊の醍醐味やぁ!
さて、雄大な立山連峰を眺めるべく屋上へ。
!?
出迎えるのは山々ならぬPURI-PURI。
至るところうんこ・うんこ・うんこ。
立山が霞んどる。
屋上にうんこといえば浅草で燦然と輝く黄金のうんこビルが有名ですが、富山にもあったとは驚き。
これ内藤先生はご存じなのでしょうか?
まさか竣工後にこっそりこ置かれたとかないよね。
他にもスーパーキノコ、たぶんライチョウ(富山県鳥なので)となんとも賑やかなことで。
子どもたちは大喜びでしょうな。
もちろん永遠のガキんちょたる私もニンマリ。
内藤先生もご同類でしたか💝 嬉しい限りです💩
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基本情報
富山県美術館
設計:内藤廣
竣工:2017年
場所:富山県富山市
訪問:2023年5月
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