マリーナベイ・サンズ|先進技術で蘇ったノアの箱舟~建築徘徊61

建築徘徊
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ミャンマーを大地震が襲った2025年3月28日

タイバンコクのビルで高層階のプールから水がバッサバッサ溢れ出る様子を目にして、シンガポールマリーナベイ・サンズを真っ先に思い出します。

こう見えても私、いちおう建物の耐震技術については少しウルサくて専門は免震構造

ちなみに水バッサバッサは専門的には「スロッシング現象」と言います。

こうした余計な?知識が邪魔をして「高いところにプール」なんて発想は皆無だったため、このビルの設計案を見たときは随分と驚いたもんです。

もしやばかけんちく
設計者は頭ブッ飛んでる?(失礼)と。

怖いもの見たさで訪問したのは・・・11年も前!

訪問記

8月だョ!全員集合

20148てにをは家3世代・総勢9名が思い出作りでシンガポールに大集合します。

せっかくやし超高級ホテルマリーナベイ・サンズにせめて1泊したいなぁ。

心配ご無用。父ぃがスポンサーを買って出ます。ありがとうオトン。

建物は噂に違わぬドアホド迫力。

こりゃ屋上にいれば大洪水が来ても助かりますね。

ノアの箱舟かよ。

別角度から見ると・・・随分と興奮なさっている様子。

先っちょがソソり立ってます。

中に入るよ。

巨大な吹き抜け空間に南国植物がワサワサ生えるリゾート感満載な内観。

蒸し暑さ満載の屋外とは打って変わってエアコンがよく効き快適です。

きっと1泊ウン百万円の超高級スイートなんかもあるんでしょうが、平民のてにをは家は一番のお値打ち部屋に宿泊します。

父ぃがスポンサーなので1泊おいくら万円なのか知りませんが、至ってフツーの部屋。ごめんオトン。

え?もったいぶらず早く屋上のプールに行けって?

御意。
あいにくのお天気ですが。

それにしても臭い
塩素(カルキ)じゃなくて小便オシッコ臭い

ソソり立つ先っちょから漏れ出てるんやろか。
お下品でどうもすいません

臭いプールに浸かるのはなかなかの勇気が要りますが、せっかくやし入ります。

地上200m、長さ150mの巨大プール。
アホですねぇ。(褒めてます)

端っこに行くと落っこちないかと不安になります。

でも大丈夫
巨大な側溝に守られて落ちたくても落ちれない。

ひとしきり水遊びと高所からの景色を楽しんだので部屋に戻ります。

帰り際に息子さんが私たちポンコツ夫婦の記念写真を撮ってくれます。

なんやこの衝撃写真は。トドがおるぞ。

トドは海洋生物のはず。大洪水に備えて早めに避難してきたのでしょうか。ごめんオバチャン。

夜が更けました。

シンガポールは国自体テーマパークみたいですが、ここのアトラクション感も半端ない。


建物内を川が流れ、ベニス風ゴンドラが行き交う。

幼少期にオカンに連れて行かれた大阪梅田の「川が流れる街」に感激した原体験を有する私、この光景には思わず涙腺が緩みます。

梅田にゴンドラはなかったけど。

そして翌朝。

やはり南国、抜けるような青空や珍しい植物が奇抜な建物形状によく似合います。

さて、本記事執筆にあたりGoogleさんを覗くと傾きやら倒壊やら物騒なことばが並んでいます。

もしや本当に大洪水が来たのでしょうか。

シンガポール豪雨の機会が増えつつあるそうで不透明性・不確実性は高まる一方ですが、まだ大丈夫

どうやら傾いてるだの倒壊しそうだのは都市伝説に過ぎないようです。

日本の超高層ビルでお馴染みの垂直基調ではなく、個性溢れる傾斜デザインゆえの名誉の負傷といったところでしょう。

今も終末の日に備えて待機中。
で、世界いつ滅ぶん

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基本情報

マリーナベイ・サンズ (Marina Bay Sands)
設計:モシェ・サフディ(Moshe Safdie)
竣工:2011年
場所:シンガポール(Singapore)
訪問:2014年8月

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