ことばは生き物、変化していくのが当たり前。
確かにそうかもしれません。
しか~し!
日本語大好きを自認する私、単なる老害と言われようとも気になるものは気になる。
違和感を拭えない、聞くとゾワッと悪寒が走る変な日本語、奇妙な日本語をあげつらい、断罪します。
不透明かつ不確実な未来
基本的にテレビを見ない私、経済番組は別です。
アナウンサーと経済評論家のやり取り。

トランプ政権が世界経済に与える影響をどうご覧になりますか?

関税をディール材料にしている点についてはいかがでしょうか?

不確実性が高まる大きな要因になることを憂慮しています
この話を聞いた私はどうにも違和感が拭えません。
「今まで『不透明性や不確実性が低まった』と発言したことはあるんか?」と。
こんな安全地帯から銃を撃つような「解説」でよいのなら私も今すぐ評論家になれます。
不安商法や炎上商法よろしく危機を煽ってればいいんでしょ。得意中の得意だわ。
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透明性 マルク・デュガン 著(Amazonで購入)
高まりの始まりと終わり
不透明性がいつ頃から高まり始めたのかは不透明ですが、企業経営にコンプライアンスやらガバナンスやらが求められるようになった近年かなぁ。
登場以来ず~っと高まって来たのならそろそろ漆黒の闇に染まりお先真っ暗でもおかしくない頃合い?
一方、不確実性が経済分野のことばとして広まったのは1970年代末とずいぶん昔のこと。
とある学者の著書 “The Age of Uncertainty” を『不確実性の時代』と訳したのがきっかけ。
以来はや半世紀近く。
その間ず~~っと高まって来たのならそろそろ臨界点に達して大恐慌が訪れてもおかしくない頃合い?
しかしまだ日本、どころか世界経済は深刻化しておらず、どころか案外堅調に推移しているようです。
不透明性と不確実性が高まるのはよいとして(よくない)、いつになったら100%に達して破滅するん?
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「不確実性」超入門 田渕直也 著(Amazonで購入)
ノストラダムスの大予言
かれこれ半世紀近く前のこと。
デキる大人は『不確実性の時代』に夢中、当時小学1年生の私は『ノストラダムスの大予言』に夢中。
同じ団地に住む仲よしこよしのまさやくん(実名)と二人して貪るように読んでは大激論です。

1999年ってボクら29才やで
まだケッコンしてへんかもしれん

死ぬ前にケッコンしたいなぁ
ミーちゃんとケイちゃんどっちがええ? ボクはミーちゃんやなぁ

まさやくんはミーちゃん好きなん?
ほんならボクはケイちゃんにするわ

よかったなぁ
ケンカにならへんで
時は流れて1999年。
あれ? 人類って滅亡したっけ?
閑話休題。
何が言いたいかって、どうせハッタリかますなら五島勉さんくらい壮大なホラ吹いたら?ってこと。
「不確実性や不透明性が高まっている」などと「エントロピーは増大する」と大差ない平凡コメントを垂れ流されても毒にも薬にもなりません。
はい、放送やり直し。

トランプ政権が世界経済に与える影響をどうご覧になりますか?

不透明性が限界に達して空から恐怖の大王アンゴルモアが来ます
私の著書を買えば救われますがね

関税をディール材料にしている点についてはいかがでしょうか?

不確実性が100%に達して人類は滅亡します
私のYouTubeチャンネルに登録すれば助かりますがね

当番組は露骨な不安商法や炎上商法は禁止です。根拠のないデマの拡散はご遠慮ください

Majiでホラ吹く5秒前ってね
テヘペロ!
ダメだこりゃ。
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ノストラダムスの大予言 五島勉 著(Amazonで購入)
だめだこりゃ いかりや長介 著(Amazonで購入)
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