死ぬまでに47都道府県を全て訪れる野望を果たしたいと思っています。
もちろん自らの意思による旅に限り、子どもの頃の家族旅行はノーカン(死語)
2025年GW
残る7県ほどの1つ本州最西端の山口県へ。
幕末から明治維新そして近年に至るまで、数多の傑物を輩出した背景にはどんな秘密があるのか興味は尽きません。
隣県にも寄り道しつつの5日間を振り返ります。
芳と吉の仁義なき戦い
秋芳洞
3日目の朝は山口市湯田温泉のホテルからクルマで30分の秋芳洞へ。
✖ しゅうほうどう ○ あきよしどう
幼少時に家族で来たはずですが記憶にありません。
昭和の匂いがプンプン漂うレトロ商店街を抜け人気(ひとけ)のない林の小径を歩いていると、鍾乳洞の入口が見えてきました。
おおっ、ゴツゴツした岩肌に青々した水流!
月並みですが美しい。これは期待が持てます。
♬川口浩が洞くつに入る カメラマンと照明さんの後に入る♬などと鼻歌交じりにいざ入洞!
悠久の時を経て作り出された自然の驚異はもちろん迫力満点、感動ひとしおなのですが・・・
誤解を恐れずに言うならば、観光地化され過ぎというか安全対策バッチリというか・・・
立派に整備された遊歩道を歩いても洞窟探検ならではのワクワク・ドキドキ冒険心は駆り立てられず。
秋吉台
続いて秋芳洞の上に広がるカルスト台地、秋吉台を見渡す展望台に向かいます。
まさに今、妙なことに気付きました。
秋芳洞と秋吉台はなぜ違う漢字なの?
元祖 vs 本家みたいに仲が悪いの?
15年前のYahoo!知恵袋に素晴らしい回答を発見。
【芳 vs 吉】
秋吉台は旧村名の秋吉村が由来
秋芳洞は1926年の皇太子殿下(後の昭和天皇)ご訪問をきっかけに宮内庁が命名
旧秋吉村の村名とは関係なくめでたい字を使ったとのこと
勝敗は明らかですが武士の情けで黙っておきます。
荒涼とした風景をしばし眺めて次の地へ。
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青と赤の仁義なき戦い
秋吉台を横目にドライブを楽しんで辿り着きたるは日本名水百選に選ばれし別府弁天池。
透き通った青い湧き水が不思議な美しさを見せる映えスポットです。
おおっ、噂に違わぬ聖水の如き青き湧き水!
月並みですが美しい。
これはぜひ動画でもご覧あれ。
あれ、ちょっと待てよ。こっちは赤いぞ。
池の底が一部、赤に染まっています。
赤い色をした石がゴロゴロ転がっているので鉄分豊富な石のサビかもしれません。
【青 vs 赤】
青は石灰岩で構成されるカルスト地形に起因
カルシウム分を含んだ透明度の高い湧き水が太陽光に照らされ青色の光のみが反射する
赤はベニマダラと呼ばれる藻類が石の表面で成長したもの
清涼な水の日陰で1mm/年ほどしか成長しない、環境省の準絶滅危惧種に指定される淡水産種
ネット検索の限りは透き通ったブルーの水、エメラルドの宝石のような美しく神秘的な色合い、美しいコバルトブルーの輝きなど青の圧勝。
赤組もがんばれ。
ただし池を血に染めるのはやめて、こんな感じで仲よく棲み分けしてね。
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官と民の仁義なき戦い
午後は本旅で最も楽しみにしていたといっても過言ではない萩市へ。
明倫学舎
まずは萩の観光起点になっている明倫学舎へ。
数年前まで使われていた小学校の木造校舎を利用しているとのこと。
世界遺産ビジターセンターの展示にはウルウル涙が出そうになりました。いやマジで。
明治を生きた我らが先人の鬼気迫る獅子奮迅の活躍ぶりに驚嘆せずにはいられません。
日本が技術立国を誇れる(誇れた?)、なんなら私が博士(工学)の端くれだなんて名乗れるのは、山尾様の功績によるところ大。
「神様、仏様、稲尾様」?
ノンノン「神様、仏様、山尾様」!
萩城下町
観光案内所で自転車を借りて江戸の風情が残る城下町をサイクリング。
途中で木戸孝允さん家を訪問します。
感激のあまり写真を撮るのを忘れていました。orz
代わりに鍵曲なる路や街並みを写真と動画でお届け。
松下村塾
松下村塾は本旅で最も訪れたかった場所。
✖ まつしたむらじゅく ○ しょうかそんじゅく
「掘っ立て小屋みたい」ですって? コラぁ!
ここを巣立った吉田松陰先生の錚々たる教え子たち👇が近代国家日本を築く原動力になったといっても過言ではないのだ。
最後に松陰神社にお参り。
残念極まりない政治屋のせいで今や衰退途上国に落ちぶれてしまった日本の復興に松陰先生のお力添えを頂きたい旨を祈願します。
呼んだ?
呼んでねえよ!(怒)
さて、本章タイトルは前2章との兼ね合いで「官と民の仁義なき戦い」
しかし江戸末期から明治にかけて、人びとは官も民もなく日本人の誇りと使命感を持って人生を全うしたように思います。
中には松陰先生や高杉晋作さんのように文字通り命を懸けて短い生涯を駆け抜けた人も。
来てよかった。心の底からそう思います。
なおGoogle Mapsさんによると、萩~江戸/東京間は974km・徒歩225時間、飲まず食わず寝ずに歩き続けても9日かかります。
あなた生涯一度でも歩き通す根性あります?
私は絶対に無理。
このこと1つとっても先人たちの桁違いのスゴさが身に染みて分かるってなもんです。
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