スローガン、キャッチコピー、モットー、標語・・・
それぞれの違いはともかく、名だたる日本企業の多くが何らかの標語類を掲げて宣伝しています。
これらを偏見や忖度なしに純粋に味わう企画、名付けて「日本企業 標語列伝」
第6位は知る人ぞ知る超高給企業キーエンス。
(2025年05月12日時点)
え?知らない? さもありなん。
センサや測定器などを製造・販売するB to B企業ゆえ一般の方にはなじみがないかも。
博士(工学)の端くれたる私はその昔、実験のデータ計測で随分とお世話になりました。
【注】決して悪意はありません。♬笑って許して♬
変化を支え、進化を加速させる
キーエンス社員の方にお訊きします。
これで合ってますでしょうか?
調べてもよく分からないのですが、硬派B to B企業にチャラチャラした宣伝文句は不要ということ?
他にも
付加価値の創造により、社会に貢献する。
とか
全ては付加価値の創造のために
などもヒット。
まぁいいや。
変化を支え、進化を加速させる
で話を進めます。
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キーエンス解剖 最強企業のメカニズム 西岡杏 著(Amazonで購入)


勝手に標語案内
変化を支え、進化を加速させる
これ、むちゃくちゃ好感度高いです。
その理由は
何のてらいもひねりもない火の玉ストレート。
意味の分からないことばは1つとして存在せず、解釈をこねくり回す余地もありません。
いかにも物事を理詰めで考える技術系企業っぽい。
きっと広告代理店任せとかではなくて社員の方が自ら考えたんでしょう。知らんけど。
そしてさりげなく?仕込まれたへんか・しんかの韻。
思わず口にしたくなる音感(おとかん)と気持ちのよさ。これが効いてます。
ほぼ完璧な標語ですが、強いて改善点を挙げればさせるは不要かと思います。
変化を支え、進化を加速
ほらスッキリ! うっかり覚えてしまいかねない簡潔ぶり。大きなお世話ですね。
主力製品のレーザー変位計や流量・圧力センサはまさに変化を測る機器なので、この標語は見事にキーエンスの本質を突いています。
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キーエンス流 性弱説経営 高杉康成 著(Amazonで購入)


勝手に企業所感
私が最後にキーエンス製品を使ったり営業担当者と接したりしたのは10年以上も前のこと。
アヤフヤな記憶を元に当時の印象を列挙します。
【製品について】
「よいものは高い」
この当たり前すぎる事実に基づき、自信満々の俺様経営を繰り広げる超優良企業。
今風のことばでいうとブルーオーシャン?
うらやましい限りです。
【営業について】
営業担当者の方々は若くて優秀の極みです。
カタログ送付 ⇒ 電話で訪問アポ ⇒ 製品デモ ⇒ お試しレンタル ⇒ 購入契約
この一連の流れを明るく元気に行う仕事ぶりにホレて友達になってしまいそうな感覚。
すぐ辞めてしまうので、せっかく良好な関係を築いても長続きしないんですけどね・・・
さて、残念極まりない政治屋のせいで衰退途上国に落ちぶれてしまった日本。
キーエンスのモーレツパワーが一縷の望みと言えましょう。
変化を支え、進化を加速させる
この標語は今やキーエンスだけに留まらず日本全体に求められるもの。
技術立国日本の復権を牽引する奮闘に期待します。
呼んだ?
呼んでねえよ!(怒)
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