2017年2月、カナダのトロントにいます。
「豚トロ食べたいなぁ」などと口走りつつ街なかを名建築目当てに走り回ってます。
シカゴ、ボストン、ジャパン、アメリカ・・・それにしても都市や国の名を冠したバンドの多いこと。
トロントだっています。なぜか日本のバンド。
いきなり脱線、どうもすいません。
訪問記
トロントヤバ過ぎ。妙チクリンな建物たちが次々と自己主張してきます。
気になる方は前記事「トロント・ドミニオン・センター|デジャヴでしょうか~建築徘徊50」をどうぞ。
本日はその中で最も奇天烈なヘンテコ建物を訪問。
(当社比)
Royal Ontario Museum
ロイヤル(王立)オンタリオ博物館は1914年開館の由緒正しき建物。
100年超の歴史を誇る重厚なお姿を拝見・・・できそうにはありませんなぁ。
鋭利な形をした異物がブッ刺さっています。
宇宙船でも落下してきて衝突したんか⁉
どうやら異物の正体は『遊星からの物体X』
そう窓に書いてあります。
恐るおそる中へ。
物体Xが衝突したときに火事が起きたのでしょう。
骨だけ焼け残った動物の黒焦げ死体が無残に散在。
もしやXは物体ではなくて生命体?
建物に寄生して侵食が進んでいる模様。怖いよう。
美しいドーム天井やステンドグラス、ル・コルビュジエさんの名作椅子LCシリーズがかろうじて残ってはいるのですが・・・
建物が全て生命体Xに乗っ取られるのも時間の問題かなぁ。
もはやカナダ先住民もお手上げのようです。
なぁんて茶化さずにいられないのには訳が。
建物の改修設計を手掛けた建築家ダニエル・リベスキンドさんは「デコンストラクション」の第一人者。
脱構築主義(建築)などと訳されますが、原語 “de construction“には建設を否定する意味合いが。
1995年の阪神・淡路大震災を神戸で経験し、倒壊・大破したビル群や廃墟と化した街の姿を知る私。
その目には露悪趣味の単なるおふざけ建築のように映ります。
この建物を見て脳裏に浮かぶは北淡震災記念公園。
どちらに深い想いが込もっているかというと、月とスッポン。天地・雲泥の差。ピンキリ。次元が違う。勝負にならん。
いつでも反論お待ちしてますゼリベスキンドさん。(ただし日本語でプリーズ)
この機会についでにイチャモン独り言。
どうぞ読み飛ばしてくださいまし。
だいたいねぇ、エラい建築家の先生は何を言ってんだか分からん人が多い。
本当に頭のよい人は難しいことを分かりやすく噛み砕いてくれるのでアフォでも楽しく理解できます。
一方、簡単なことさえわざわざ小難しく説明する人って一体どういう魂胆なんでしょう。
マウントを取らずにいられない?
人を煙に巻くのが趣味なの?
私は賢いんだアピール?
ゲージツカ気取り?
ただのアフォ?
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基本情報
ロイヤルオンタリオ博物館 (Royal ontario Museum)
設計:ダニエル・リベスキンド (Daniel Libeskind)
竣工:1912年(2007年に改修)
場所:カナダ トロント (Toronto, Canada)
訪問:2017年2月
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