超高層ビル。摩天楼。スカイスクレイパー。
建築好きの夢を掻き立てる魅惑のことばたち。
超高層といえば一昔前まではニューヨークにシカゴにとアメリカの独壇場でしたが、いつの間にやら中東やアジアが席巻。
本日は風水を取り入れた独特のアジアンスタイルが特徴の台北101をご紹介。
訪問記
台湾は台北にやって来ました。
ここまで来たら訪問しない訳にはいきますまい。
台北101(高さ509m)。
2004年の完成時に高さ452mのペトロナス・ツインタワーを抜き去り、世界一高いビルの称号を獲得。
わずか3年後の2007年に今も世界一を誇るブルジュ・ハリファ(828m)に抜かれるのですが。
諸行無常。
とはいえ500m越え!写真に収まらん。
総ガラス張りでいかにも現代建築ながら、基壇の上に8層にわたってサイコロ状の塊が積み上がる姿はまっすぐ伸びる竹を想起させます。
サイコロとサイコロの境目が竹の節ってところか。
角に貼り付くグルグル筋斗雲?や基壇最上部に据えられた巨大な丸いスイッチ?も相まって、西欧の超高層ビルとは違う独特の雰囲気をまといます。
建物内は一転ハイテク・レトロ建築の様相。
まるで蒸気機関のようなメカニカルデザイン。
東京フォーラムの恐竜の骨にも似てるかな。
🐎🦌と煙は高いところが好き。
高さ382m、89階の展望台へ。
自分の模型を飾るのは超高層ビルのお約束だとしても、孫悟空コスプレのボンバーマンは何じゃ?
正解は後ほど。
さすがに東京タワーより高いところから眺める下界の様子は格別です。
景色を満喫したところで変なものを発見。
91階の床から吊り下げられた巨大な金の玉。
この金の玉はビルとほぼ同じ固有周期でブラブラ揺れるように吊られた錘(おもり)。
錘の直径5.5m、重さ660トン!
地震や強風のときにビルの揺れを抑えてくれます。
足元には注射器状のブレーキがくっついており、錘が大きく揺れ過ぎないようになっています。
これはチューンドマスダンパー(Tuned Mass Damper)といって、いまや世界中の超高層ビルはほぼほぼ同類のものを備えています。
錘が金の玉である必要はなくて一般的にはコンクリートや鉄の塊ですが。
そしてさっきのゆるキャラはボンバーマンではなくてダンパーベイビーというお名前。
あちこちにいろんな色のヤツがいますが、チューンドマスダンパーを守護でもしているのでしょうか。
地上に舞い戻るとすっかり日が暮れています。
あのスイッチ光るのね。
押したら何が起きるのか想像してみるのも楽しい。
台北101は日本の準大手ゼネコン熊谷組を中心とする共同企業体(JV)が建設。
熊谷組はトンネル工事に高い実績を有し、穴掘り熊さん/トンネル熊さんの愛称で親しまれています。
さすが穴掘り熊さんの社員だけあって、春奈さんも砂場でトンネルを掘りますw
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基本情報
台北101
設計:李祖原
竣工:2004年
場所:台湾 台北(Taipei, Taiwan)
訪問:2016年8月
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