建築徘徊43 ラ コリーナ近江八幡｜日本の古き良き時代の原風景

悪名高き当たり屋の飛び出しとび太が潜伏しているとの噂を聞きつけ滋賀県にやって来ました。

コヤツの生まれ故郷らしいですゼ、週刊〇春さん！

突撃取材を試みるべく訪問したのはラ コリーナ近江八幡という場所。

ラ コリーナ(la collina)とはイタリア語で「丘」を意味するそう。

私がコリーナと聞いて思い浮かぶのはサッカーの審判ピエルルイジ・コッリーナさん。

おぉ！確かに丘っぽいヘアスタイル。

訪問記

近江八幡駅で路線バスに乗り換えてやっと到着。

琵琶湖畔にほど近いのどかな田園地帯に現れたるは･･･まるでジブリの世界。

トトロあたりがひょっこり顔を出せども、とても犯罪者を匿っているようには見えません。

これまで徘徊してきた40を超える建物の大半が鉄･コンクリート･ガラスの現代建築3大材料でできたシルバー･グレー･透明の表皮をまとった硬質な方々。

たまにレンガや木を使った建物も訪れるとはいえ、それらを含めてもコヤツは明らかに異質です。

そう、土の香り。

屋根に草生えてますwwｗが、これも土あってこそ。

ここで気付いたあなたはスルドイ！

第11回で取り上げた多治見市モザイクタイルミュージアムと同じ建築家の作品です。

藤森照信さん。

このお方の作品はいずれも古き良き日本の原風景を思い起こさせるような懐かしさを感じます。

永遠のガキんちょを自認する私、童心に帰るまでもなくかくれんぼしたくなります。

なるほど！とび太が潜伏するにはもってこい。

建物の上から敷地を見下ろしてヤツを探します。

見渡す限り平和そのもの。

ところで何やこのドーナツ盤みたいな建物は？

ここは和菓子の老舗たねやが展開する洋菓子ブランド「クラブハリエ」の本社/工場/ショップ/カフェ。

バームクーヘンでしたかこりゃまた失礼しました。

建物内も捜索。とび太いねえなぁ。

やっと仲間とともに潜伏中のところを発見！

違った。このお方たちは千葉県出身の横浜銀蝿氣志團。なぜかキティちゃんコスプレしてます。

とうとう追い詰めた。双子とは知りませんでした。

しかし、生まれ故郷で心を入れ替えてパティシエ＆和菓子職人としてあっちこっち丁稚奉公に励んでいるようなのでソッとしておいてやることにします。

おっと建築徘徊なのに建築の話はどこへ？

藤森さんの建築は「百聞は一見に如かず」。

私が並べるゴタゴタ御託を読むよりもとにかく体験してください。

きっと心が洗われて、悪質な愉快犯も見逃してやろうという寛大な草気持ちが芽生えますｗｗｗ

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基本情報

ラ コリーナ近江八幡
設計：藤森照信
竣工：2015年
場所：滋賀県近江八幡市
訪問：2023年3月

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